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【タイ】東レ・カーボンマジック、炭素繊維強化プラスチック製品の生産能力を増強
配信日時:2014年5月16日 13時00分 [ ID:458]

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滋賀県米原市に本社がある東レ・カーボンマジック株式会社。

 2014年5月13日、タイメディアによると、東レ株式会社(以下、東レ)は、東レ・カーボンマジック株式会社(以下、TCM)と同社の量産工場であるカーボンマジック(タイランド)株式会社(以下、CMTH)で炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製品の生産能力を増強することを決定したという。日本とタイで新たにオートクレーブ成形や切削加工、塗装などの生産・後加工設備を導入し、2014年下期から2016年にかけて順次稼動する予定だ。

 東レは2013年4月に童夢グループからTCM・CMTH両社の株式を取得し、子会社した。東レグループの傘下に入って以降、TCMの優れた設計技術力とCMTHの量産コスト競争力に、東レの高品位材料競争力が加わったことで、市場からの評価・期待が高まり、プレミアムカーや二輪バイクなどTCMが従来から得意とする分野に加えて、航空機・列車・車椅子・義足などの分野でも設計・試作・量産の依頼が急増した。

 そこで、TCMでは米原本社工場敷地に建屋を増築して、試作・少量生産拠点としての機能を拡充、CMTHでは現工場のあるタイ東部シーラチャ・サハグループ工業団地内に新たに約2万2000平方メートルの敷地を賃借、将来の拡張も考慮した、成形から塗装までの一貫量産新工場を建設して対応することになった。

 TCMをコンポジット事業の中核拠点とし、ドイツ、アメリカの海外拠点と連携して、自動車分野に留まらず、CFRP部品の市場開拓・適用拡大を目指す。さらに、川上の炭素繊維から川中の中間基材、川下のCFRPコンポジットに至るサプライチェーンを拡充し、事業拡大を実現する。

【翻訳/編集:YK】

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