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【タイ】医食同源 第4回 タイハーブ「ココナツ」
配信日時:2014年5月23日 17時57分 [ ID:493]

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ユティカ 宮原由佳

 2014年5月23日、「庭にココナツのある家に住むのが夢だ」と憧れを語る私に、「なんて危険! 実が落ちてきたらどうするんだ」とタイ人の現実的なコメント。そうは言われても、南国と言えばココナツのトロピカルでロマンティックなイメージが強いですよね。タイで生活して間もない頃、ジュース、シェイク、タイ伝統菓子、アイスクリーム、タイ料理、日焼け止めクリーム、シャンプー、などなど何にでもココナツを発見するたびに、熱狂していたのを思い出します。

 椰子の実ココナツは、タイ語では「マプラーオ」。まだ若く熟しきる前のヤングココナツは「マプラオオーン」、熟したオールドココナツは「マプラオゲー」と呼ばれます。果汁(ココナツジュース)、果肉(ココナツミルク、ココナツオイル)、皮(タワシ、ロープ)、殻(ヤシ殻活性炭)、つぼみからの蜜(ヤシ糖)、など全てのカ所が有効に使われる優れものです。

 タイでは「マプラオオーン」は「高貴で純粋なもの」との意味も持ち合わせるそうで、祝典や祭祀などの儀式のお供え物としてもよく見かけます。

 トロピカルドリンクで人気のココナツジュースは、多くは「マプラオオーン」のものです。無色透明でほんのりした甘みの果汁には、とにかくミネラルが豊富。余分な塩分を排出してむくみ対策をしてくれるカリウム、貧血予防の鉄分や葉酸、そして筋肉疲労を和らげてくれるマグネシウムなどが多く含まれていることには、南国の大自然が「暑さ」と上手に付き合っていくために授けてくれた恵みを感じます。バンコク中心部のルンピ二公園でも、ジョギングやエアロビなどの運動後に屋台でココナツジュースを飲む人の姿をよく見かけます。まさに、天然のスポーツドリンクですね。

 ココナツ飲料は日本でもよく見かけるようになってきましたが、タイでは、実のままなら屋台やレストラン、紙パックや瓶になっているものはコンビニやスーパーで、どこででも安く購入できます。旅のお伴にもぜひおススメな、とっておきの「タイハーブ」の1つです。




【タイ医学研究家/:宮原由佳(YUTIKA)】

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