タイのニュース

【タイ】海賊版DVDがいまだになくならないタイ
配信日時:2016年1月13日 9時00分 [ ID:2961]

このエントリーをはてなブックマークに追加

写真をクリックすると次の写真に切り替わります。

シーロムやスクムビット通りの外国人観光客向けの屋台ではかなり堂々と海賊版DVDショップが商売をしている。

 2016年1月13日、タイは中国製品などが多く入ってくることもあり、中には違法なコピー商品も少なくない。繁華街ではいまだにコピーの高級腕時計やバッグが売られており、それを買い求める外国人観光客もいる。

 そんな中、そういったコピー腕時計などよりももっと堂々と売られているのが海賊版DVDだ。タイ国内あるいは中国などで元になるデータが制作され、タイ国内などで焼き増しして市場に流れている。中にはタイ語の字幕までしっかりとついている映画などもある。商品のクオリティーもピンからキリまであって、映画館で隠し撮りしたために雑音が入っているもの、データが途中で飛んでいるもの、市販の正規品となんら変わらない品質のものもある。

 最近はハリウッド映画だけでなく、韓国映画や日本映画、さらには日本のTVドラマがセットになったものが売られている。現在のバンコクの相場はDVD1枚あたり60~80バーツ(約200~260円)で、映画は1枚に収まっているが、ドラマの場合は大体3~4話が1枚に入っている。

 タイ政府と警察は頻繁に取り締まりは行っているがイタチごっこでなかなか解決は見られない。バンコク郊外だと海賊版のみを扱うDVDショップでさえデパートなどの商業施設の中に入居して堂々と商売をしているほどだ。

 確かに日本の映画やドラマは海外に住んでいると観る機会がなかなかないので思わず手を出したくなるが、タイも徐々にモラルが近代化しており、こういった海賊版DVDを購入するのは危険が伴うようになるだろう。


【執筆:高田胤臣】

タイの新着ニュース