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【タイ】タイで着実に店舗を増やしているたこ焼き店「築地銀だこ」
配信日時:2015年8月15日 11時00分 [ ID:2355]

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外はカリッ、中はふわっと、タイ人の店では絶対に楽しめない味わい。

 2015年8月15日、海外店舗も入れて433軒(銀だこを運営するホットランド社ホームページ参照)もあるたこ焼きの人気チェーン店「築地銀だこ」のバンコクの様子を紹介したい。

 現在バンコクと近郊に5軒出店している「築地銀だこ」の1号店は下町ラチャダーピセーク通りに建てられた、当時の新しい商業施設エスプラネード内だった。2007年である。

 当時はまだ和食ブームが始まったばかりのころとはいえ、たこ焼きはわかりやすさとおやつ的に食べられることから、タイ人でもその名前を知っている人は少なくなかった。

 しかし、初めのころは在住日本人が思っていたほどのヒットにはならなかったと思われる。タイではたこはあまり食べられていなかったからかもしれない。

 そのため、和食ブームに乗ってタイ人がタイ人のために出しているたこ焼き屋台では、たこが入っているものがほとんどなく、イカや鶏肉、とうもろこしやカニカマなどが入れられていた。

 また、タイ人にはソースの味にあまり慣れていなかったこともある。タイ人向けの店では甘いものにアレンジされているところが多かった。この「築地銀だこ」は日本と同じ味つけであったので、一部のタイ人がおいしいと思うまでに時間がかかった。

 しかし、現在では元々日本料理に慣れていなかった階層の人々も手軽に日本料理を楽しむようになり、「築地銀だこ」各店ではピーク時間は行列が見られるほどになっている。そして、今は5カ所にまで店舗を増やし、着実に定着しつつある。

 タイ人経営のたこ焼き店は、熱いものが苦手なタイ人のためにやや冷めているものを提供する傾向にあるが、この「築地銀だこ」では日本と同じものを食べられるので、在住者としてもありがたい店になっている。

【執筆:高田胤臣】

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