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【タイ】常夏のタイで楽しむウィンタースポーツ アイススケート
配信日時:2015年5月11日 9時00分 [ ID:1886]

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小さな子どもにはペンギンの台車があるので転ばずに遊べる。タイでは親の世代の大半がアイススケートはできないので、この器具は必須。そのため、どのスケート場でもこのペンギンに出会える。

 2015年5月11日、常夏のタイで楽しめるウィンタースポーツを紹介する。それはアイススケートだ。

 およそ10年ほど前までは、日系デパートの伊勢丹が入居する商業施設『セントラル・ワールド(当時はワールドトレードセンター)』にスケートリンクがあったが、閉鎖されてしまい、一時期アイススケートはタイでは鳴りを潜めていた。

 そんな中、2011年6月にタイ初のフィギュアスケート教室がアメリカからコーチを招いて開催されたのがきっかけになったのか、各地の商業施設に簡易スケートリンクなどが設置され、現地の中高生などが半袖姿でアイススケートを楽しんでいる姿が見られるようになった。

 1時間あたり100バーツ程度(約360円)で楽しめ、貸し靴もある。凝っている子どもたちは自分のスケート靴を持って滑っている。輸入物しかなく、価格は1000~5000バーツほどで、決して安くはない。また、女の子は白いフィギュア用、男の子は黒のアイスホッケー用ばかりを着用していることからバリエーションの少なさが伺え、まだまだ高い人気を誇るスポーツではないことがわかる。

 タイでは自国選手が出場することがまずないので、冬季オリンピックはほとんど中継されない。ウィンタースポーツはいまだマニアックなものであるので、逆に言えば、今タイでアイススケートは広々とリンクを使えて楽しめるものであると言える。

 タイの玄関である、スワンナプーム国際空港にほど近い巨大商業施設『メガバンナー』には本格的な専用ホールにリンクが作られ、フィギュアやアイスホッケーの練習もできるようになっている。リンクには自社養成されたタイ人コーチがおり、1時間あたりの料金を払うことでプライベートレッスンを依頼できるようになっていた。

 タイ人フィギュアスケーターは何名かいるのだが、ほとんどがアメリカ出身。今後、タイからタイ人のプロ・フィギュアスケーターが登場する日が近づいているのかもしれない。

【執筆:高田胤臣】

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