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【タイ】パンガー県・公立病院の薬剤保管庫整備を支援=在タイ日本国大使館
配信日時:2015年2月5日 16時30分 [ ID:1503]

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左は、病院長。右は、佐藤大使。

 2015年2月4日、在タイ日本国大使館は、草の根・人間の安全保障無償資金協力として「パンガー県クラブリチャイパット病院における薬剤保管庫整備計画」の費用146万6200タイバーツ(約520万円)の支援を決定した。

 在タイ日本国大使館で、佐藤重和大使と「クラブリチャイパット病院」のピヤチョーク・プロムスット院長との間で署名を交わした。

 「クラブリチャイパット病院」のある、パンガー県クラブリ郡は第一次産業が中心で2万7千人が暮らしている。タイ南部のビーチリゾートや漁業地域へのアクセスにも便利なことから、1万人以上の移民労働者がおり増加傾向。また数百人規模の難民が漂着することもある地域。

 「クラブリチャイパット病院」は、公立病院で年間5万人以上の患者を受け入れている。同院は政府の国民皆保険制度に基づき、タイ国民に対して無料または低額医療サービスを提供するほか、人道的観点から、域内に居住・就労する移民労働者や少数民族、そして漂着難民など社会保険制度外にある人々に対しても医療サービスの提供を続けている。

 同院は建築後30年以上経過しており、老朽化と損傷が進んでいるほか、受入れ患者数の増加に伴って受入能力不足が深刻化している。特に薬剤保管庫は、ほぼ全ての外来・入院患者が毎日摂取する薬剤を保管しているだけではなく、地域内のちいさな病院への配給センターの役割も担っており、現状のままでは地域医療全体の根幹を揺るがしかねない状況に陥っていた。この状況に対応するため、薬剤保管庫の拡張工事と空調設備の新設など、薬剤保管施設を改善することにした。


【編集:朝日音然】

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