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タイ最大手のモバイルメーカーAIS、アジア太平洋地区最大の携帯電話会社グループと提携
配信日時:2014年2月4日 19時00分 [ ID:121]

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タイでは、近い将来、セキュリティー監視カメラにもマシン・ツー・マシン(M2M)サービスの導入が考えられる。

2014年2月3日、タイ最大手の携帯電話事業会社アドバンスト・インフォ・サービス(以下、AIS)株式会社はアジア太平洋地区の携帯電話事業会社10社と提携した。

提携の理由は、今後もさらに成長が見込まれるマシン・ツー・マシン(M2M=インターネットで接続された機器間でのデータ送受信を意味する)の需要に応えるため。

提携した携帯電話会社グループには、エアテル(インド)、CSL(香港)、グローブテレコム(フィリピン)、マクシス(マレーシア)、モバイルフォン(ベトナム)、オプタス(オーストラリア)、シンテル(シンガポール)、SKテレコム(韓国)、テレコムセル(インドネシア)、台湾モバイル(台湾)が参加している。

グループはブリッジM2M連合と呼ばれているが、今回の提携により、アジア太平洋地区で最大のM2M連合となり、5億人以上の加入者にサービスが提供できるようになる。提携は、車両遠隔操作法、警備保障、エネルギー管理など様々なシステムの技術的分野におよぶ。さらに、M2Mの価値を構成するソフトやモジュールの開発、エコシステムの構築も目指す。

インフォネティックス・リサーチの調査では M2Mサービスによる収益は2012年の150億ドル(約1兆5000億円)から2017年には310億ドル(約3兆1000億円)と2倍以上になるとしている。M2M接続については2012年の14億ドル(約1400億円)から2017年には40億ドル(約4000億円)を超えると予想している。

AISでディジタル製品・サービスを統括するプラタナ上級副社長は、「M2Mサービスの利用によりコストを大幅に下げることが可能となった。弊社は今後さらに収益が伸びるだろう」と語っている。

AISの現時点での主な収益源は企業向けのSMSおよび電子メール提携サービスだが、将来はM2Mサービスを5本の指に入る事業に育成しようとしている。


【執筆:YK】

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