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【コラム】老稚園での、高齢者の楽しい日常・韓国
配信日時:2024年3月20日 12時00分 [ ID:9609]

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 デイサービスのイメージ。高齢者が折り紙折ったり、塗り絵したり、車いすに乗りながら上半身のお遊戯(体操ともいう)したり。介護保険制度が始まってから、それらをメインにした施設が多かったから、多くの高齢者が「老稚園なんかには行きたくない!」とごねた。確かに、火の不始末など危険なことはあるが、家に居れば、大人として生活のなにかをすることができる、と、本人が信じているから。介護保険制度が始まって24年目、いろいろなメニューの施設は増えつつある。

 お隣韓国では、超少子化で、保育園も幼稚園も定員不足で廃校や廃園をしなければならない状況になっている。子供がいなくなっても建物は残る。子供に安全なつくりは、高齢者にも優しいバリアフリーに近いつくりでもある。その建物を利用して高齢者施設になるところが増えている。まさに老稚園。

 太鼓やおもちゃなど遊び道具は、新しく購入しなくても揃っている。遊び方、使い方に工夫をすれば、高齢者が楽しめる方向になる。

 園庭にある、鉄棒や滑り台などは、大人仕様にはならず、下手すると圧迫骨折などの怪我につながりかねないから、使用できない。

 でも基本的に日当たりがいい場所に作られているので、ベンチを置いて日向ぼっこにはいける。

 現在韓国全土にある小中高校の児童・生徒数は約513万人。2年後は約483万人。5年後には、約427万人にまで減る。全国まんべんなく減るのではない、過疎地と呼ばれるところから中心部に向かって大きく減っていく。

 子供たちの明るい声が響きあっていた場所が、そのうち、ゆったりした時間が流れるお年寄りの居場所になっていく。

【編集:fa】

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