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『多彩な音楽に彩られた東南アジア映画を上映』国際交流基金アジアセンター
配信日時:2019年1月19日 9時45分 [ ID:5460]

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わが義母

 2019年1月30日〜2月2日、国際交流基金アジアセンターpresents CROSSCUT ASIAは、アテネ・フランセ文化センター(東京・御茶ノ水)で、マレーシア、ミャンマー、タイ、フィリピン、インドネシアの5カ国からの、多彩な音楽に彩られた東南アジア映画を日本語字幕を付けて上映する。

『わが義母』 ★日本初上映
Ibu Mertuaku / My Mother-in-Law|1962|マレーシア、シンガポール|監督:P・ラムリー|117分|デジタル
1950〜60年代マレーシアの大スター、P・ラムリーが監督・主演した切ないラブストーリー。ラムリー演じるサックス奏者のカシムは、義母の反対に遭いながらも、富裕な家に育ったサブリアと結婚し慎ましく暮らしていた。しかし里帰り出産中の妻が亡くなったと義母から伝えられたカシムは、悲しみのあまり視力を失う。死後半世紀近く経つ今も人気を博すP・ラムリーの代表作の一つ。

『プアンとペーン』
Puen-Paeng|1983|タイ|監督:チャード・ソンスィー|132分|35mm (※プリント提供:福岡市総合図書館)
『傷あと』(1977)によりタイ映画史上初めて国外の映画祭(ナント三大陸映画祭)でグランプリを受賞し、その後も数多くの秀作を生み出したタイ映画の巨匠チャード・ソンスィーによる、熱情と悲恋の物語。1930年代タイの農村を舞台に、美人姉妹のプアンとペーン、孤児として育ったローの三人のあいだで行き交う愛の姿が、伝統的な歌曲・踊り・影絵芝居を交えながら綴られる。

『水かけ祭りの雨』 ★日本初上映
Thingyan Moe|1985|ミャンマー|監督:マウンティンウー|126分|35mm
ミャンマーの正月に催される伝統的な水かけ祭りを背景に、貧しいピアニストと裕福な家の娘との恋模様を描き出す。マンダレーの地元民の協力のもと大規模なロケーション撮影が行われ、当時の祭りの様子が記録された貴重な作品でもある。本作に登場する数々の楽曲はミャンマーの人々なら誰でも知る有名ナンバー。現在にいたるまで時代を超えて愛される国民的映画である。

『少女ルーペ』
Pasan ko ang daigdig / World on My Shoulders|1987|フィリピン|監督:リノ・ブロッカ|127分|35mm (※プリント提供:福岡市総合図書館)
フィリピン映画の伝説的監督、リノ・ブロッカによるスター誕生物語。貧しい家庭に生まれ、屑拾いで生計を立てていた少女ルーペは、オーディションでの優勝を契機に、ナイトクラブで歌手としてのキャリアをスタートさせる。主演はフィリピン音楽界の大スター、シャロン・クネータ。彼女の美しい歌声を存分に堪能できる、フィリピン歌謡映画の精華。

『オペラジャワ』
Opera Jawa|2006|インドネシア|監督:ガリン・ヌグロホ|120分|デジタル
古典ジャワ演劇を大胆に翻案し、ガムランも舞踏も現代美術も織り交ぜた一大ミュージカル映画。インドネシアの一線で活躍する全ジャンルのアーティストとの協働で制作された。かつてはダンサー、今は陶器商として細々と暮らす夫婦を主役に、壮大な「ラーマヤナ物語」の虚実が交錯する。ヌグロホが多彩なキャリアのなかで一貫して続けてきた映画と音楽の挑戦の、集大成たる作品。

【上映スケジュール】
1月30日(水)16:15『プアンとペーン』(132分)
19:00『少女ルーペ』(127分)

1月31日(木)16:20 『水かけ祭りの雨』(126分)
19:00『オペラジャワ』(120分)

2月1日(金)15:50『少女ルーペ』(127分)
18:30『プアンとペーン』(132分)

2月2日(土)11:20『水かけ祭りの雨』(126分)
14:00『オペラジャワ』(120分)
16:30『わが義母』(117分)
18:30 シンポジウム(65分予定・シンポジウムのみ入場無料) 

ゲスト=カレン・チャン(アジアン・フィルム・アーカイヴ エグゼクティヴ・ディレクター)、
石坂健治(東京国際映画祭プログラミング・ディレクター)

■料金(当日券のみ、各回入れ替え制)
一般=1300円|学生/シニア=1100円|3回券(一般・学生・シニア共通)=2700円
アテネ・フランセ文化センター会員=800円


【編集:WY】

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