ラオスのニュース

【ラオス】南部コンパペンの滝が世界一認定
配信日時:2016年6月23日 9時00分 [ ID:3509]

このエントリーをはてなブックマークに追加

写真をクリックすると次の写真に切り替わります。

同じチャンパサク県内にある世界遺産ワット・プーは、クメール式建築としてアンコールワットより以前に建築された。(撮影:2011年そむちゃい吉田)

 2016年6月23日、地球上の滝について水量や幅など様々な角度からデータを集積しているサイト「ワールド・ウォーターフォール・データベース」によると、ラオス最南部にあるコンパペンの滝がその幅において、世界一であると認められた。

 同サイトには、地球上に確認されている大小の滝について、その全高、全幅、水量などを計測し、データとして集積、公開されている。その中で、ラオス最南部カンボジアとの国境沿いを流れるメコン川にかかるコンパペンの滝が、その全幅で世界一として記録された。ただし、この記録は今後のデータ更新で塗り替えられることもあるとされているが、2位ベネズエラのパラ・サルトの滝幅は、5,608メートルとなっている。

 コンパペンの滝は落差は20メートルもなく、7つの大きな流れがあり流れの大きな所でも幅は2、300メートルほどである。しかし、その全体の幅は約10kmを超え、10,783メートルとして世界一の幅を持つ滝として記録された。ちなみに、カナダ米国国境のナイアガラの滝は、1,204メートルで13位に記録されている。

 落差が大きくないため、雨季に水量が多くなると滝が水没してしまう時期もあるが、逆に、乾季になると迫力ある瀑布を見ることができる。それは東洋のナイアガラとも称されている。

 コンパペンの滝は、ラオス南部チャンパサク県パクセーからバスやチャーター車で行くしかないなど、アクセスの便が良いとは言えないため、まだまだここを訪れる日本人は少ない。しかし、苦労して訪れるだけの価値のある観光地だ。県内には世界遺産ワット・プーもあることからツアーで巡る観光客が多い。また、メコン川に浮かぶ島々シーパンドンでエコツーリズムを満喫する西欧人バックパッカーも多い。


【翻訳/編集:そむちゃい吉田】

ラオスの新着ニュース