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【タイ】特別支援学校の特殊バス整備計画に約975万円を支援=在タイ日本大使館
配信日時:2014年7月17日 18時07分 [ ID:704]

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「シーサンワーン・コンケン学校の障害を持つ子供たちのための特殊バス整備計画」の引き渡し式。

 2014年7月17日、在タイ日本大使館は、「草の根・人間の安全保障無償資金協力」として「シーサンワーン・コンケン学校の障害を持つ子供たちのための特殊バス整備計画」の費用、総額310万バーツ(約975万円)の支援を行った。

 コンケン県ムアン郡シーサンワーン・コンケン学校で行われた特殊バスの引き渡し式には、コンケン県副知事プラサート・ルーチャッタノン氏、教育省基礎教育委員会副事務局長ロジャナ・キティジャルーン氏、特別運営事務局長パヨーム・シンナウォン氏他、学校関係者と、佐藤重和・駐タイ大使が出席した。

 シーサンワーン・コンケン学校は、コンケン県ムアン郡シラー区にあり、小学1年生~高校3年生までの障害を持つ児童や生徒を対象とする特別支援学校。教育省基礎教育委員会事務局(OBEC)が定めるカリキュラムに基づく教育のほか、各種職業訓練の指導をおこなっている。現在、同校には約240名の子供たちが在籍。博覧会や音楽会への参加、社会活動への参加、そして適応能力や自立スキルの習得のための校外学習も積極的に行なっている。

 しかし、同校が所有しているバスは1台だけで、校外での活動に参加できる人数が30名までになってしまい、残る210名以上の子供たちは、こうした学習機会を得られずにいる。また、車内にスペースの制約があり、子供たちが使用する車いすや歩行支援器などを、積載することができない。バスのほかに器具運搬用車両を用意する必要があり、子供たちの乗降のほか、器具類の出し入れなどで時間を取られ、スタッフの手間や人数が多く必要となるなど、運用に支障が出ていた。そのため、「車いすや歩行支援機なども積載できる油圧リフト付バス、定員34名」を支援することにした。

 日本政府は、シーサンワーン・コンケン学校の子供たちが、今後の社会生活を送るために必要となる、より多くの知識と幅広いスキルの習得機会を得るための取組みとして、支援を決定した。今後も日本政府の「草の根的人道支援」に注目していきたい。


【編集:太田雅幸】

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