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【ミャンマー】マンダレーで仏教徒がイスラム教徒を襲撃=夜間外出禁止令が発令
配信日時:2014年7月4日 16時25分 [ ID:671]

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2011年の暴動時に犠牲となった息子の死を嘆く老婆。

 2014年7月3日、タイのメディアが伝えたところによると、ミャンマー中部のマンダレーで7月1日午後8時頃から翌2日未明にかけて、仏教徒がイスラム教徒が暮らす家屋などを襲撃したという。これまでに死者2名などが伝えられている。

 この仏教徒たちは、マンダレー市内で働く同じく仏教徒のウエイトレスが働くイスラム教徒の喫茶店店主によって暴行された、との噂が広まったことをきっかけに、イスラム教徒居住区への襲撃に発展した。

 暴動に参加した仏教徒たちは、一部が棒やナイフなどで武装していたため、地元警察が治安部隊を出動。ゴム弾を使用し、鎮圧にあたったことで、暴動は2日未明にはいったん収まった。

 しかし、2日午後に市内中心部に約7万人が集まる騒ぎが起き、その最中に2名が死亡した、と地元警察が発表した。死亡したのは仏教徒、イスラム教徒それぞれ1名ずつ。3日には夜間外出禁止令が発令された。

 また一部の地元メディアでは、暴動はマンダレー市内だけでなく、さらに北部のラショーでも暴動が発生したと写真付きで伝えている。

 ミャンマーの地元メディアによると、事の発端となったのは、あるフェイスブックに仏教徒のウエイトレスがイスラム教徒の雇用者に強姦されたとの書き込みだという。その書き込みが拡散されていき、暴動に発展した模様。噂の元になった喫茶店周辺には地元警察が出動していた。

 また、被害にあった女性従業員は、雇用者と首都ネピドーに旅行した際に被害に遭い、地元警察に訴えた、としている。問題となっている喫茶店店主は容疑を完全に否認している。

 従来よりミャンマーでは、仏教徒とイスラム教徒とのいさかいが続いており、ティンセイン大統領も毎月行なわれるラジオ演説で、宗教間の和解を呼びかけていた。

 ミャンマーは約6000万人の人口を擁しているが、複数の異なる民族と宗教間の対立は根深い。2011年にもラカイン州で14万人を占めるロヒンギャ族と呼ばれるイスラム教徒と仏教徒が対立、暴動に発展した。

 また、分離独立を目指す少数民族によるゲリラ部隊は、ほとんどが政府との交渉に応じて停戦、休戦をしているが、今もなお政府との対話を拒んでいる地域もある。

 在ミャンマー日本大使館では、「不測の事態に巻き込まれることのないよう、マンダレー市内に滞在される場合には、身の回りの安全対策及び危機回避に御留意ください」と在留者に呼びかけを行なっている。

【翻訳/編集:そむちゃい吉田】

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