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【ラオス】ビエンチャンのタイ大使館がパンク状態に=ビザ申請者で溢れかえる
配信日時:2014年6月29日 23時19分 [ ID:651]

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ビザの申請に来た人々でごった返すビエンチャンのタイ大使館。

 2014年6月26日、ラオスの首都ビエンチャンのタイ大使館にタイのビザの申請に訪れた。

 申請の受付は午前8時30分から。筆者が大使館に到着したのは午前10時頃だったが、敷地内は申請に来た人々で溢れかえっており、番号札を受け取ると、すでに900番台。筆者の番号が呼ばれてようやく申請ができたのは午後3時頃。なんと約5時間待ちだった。

 ビエンチャンのタイ大使館がここまで混雑するのは今までにはなかった。この原因のひとつとして大きくあるのはタイのビザランの厳格化である。

 ビザランというのは、タイから、カンボジア、ラオス、マレーシアなどの隣国へ一度出国してまたすぐ戻ることによって滞在期間を延長すること。これまでは、この方法を繰り返すことによって、ビザなしでもいくらでもタイに滞在することができた。が、最近になって、タイのイミグレーションはこのビザランを繰り返し行なっている外国人の入国を禁止する措置を取り始めた。

 観光ビザを取得しようにも、同じパスポートで観光ビザを4枚(これには個人差があるようだ)取得すると、「これ以上はもうビザを発給しない」という旨のスタンプを押されてしまう。そして実際にそれ以降は観光ビザの発給を拒まれる。そのため、タイに滞在を続けるにはビザランを繰り返すしか方法がなかった人が数多くいた。

 しかし、そのビザランも最近になって厳格化。これまでビザランを繰り返してタイに滞在を続けていた人々がビエンチャンのタイ大使館に観光ビザ申請のために一気に押し寄せることになった。彼らの多くは観光ビザの発給を拒否されているからビザランを繰り返していたわけだが、ビザランが厳格化された分、観光ビザ発給の審査は少し緩くなったようなのだ。

 タイのいわゆる沈没組と呼ばれる人々は二転三転するタイのビザ事情に常に翻弄されることになる。


【取材/撮影:小林ていじ】

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