TODAY 2024年3月28日
国連・SDGsのニュース
【ミャンマー】スーチー氏らの告発に反発強める 国際社会の間の軋轢
配信日時:2019年11月21日 10時15分 [ ID:5998]
写真をクリックすると次の写真に切り替わります。
2019年11月15日、ミャンマー・ラカイン州のイスラム系住民ロヒンギャ難民問題を巡り、アウンサンスーチー国家顧問やミンアウンライン国軍司令官など政府幹部がアルゼンチンの裁判所に告発されたことについて、ミャンマー政府が反発を強めている。
同日、与党の国民民主同盟(NLD)の広報担当者は「告発には徹底的に反対する。主権に侵害だ」と語気を強めた。ミャンマーの人権問題に対して国際社会圧力は強まっており、ミャンマー側との軋轢が拡大しそうだ。
70万人以上のロヒンギャがバングラデシュに難民として逃れている問題を巡って13日、ロンドン拠点のロヒンギャらでつくるグループや人権団体などが、アルゼンチンの裁判所に告発。国家的な人道問題については、世界のどこでも裁くことができるという「普遍的管轄権」を主張している。告発対象にはこのほか、ティンセイン元大統領、ティンチョー元大統領、現職のウィンミン大統領ら。
これに対し15日、NLD の広報担当者のミョーニョン氏は、「批判だけでは問題解決にならない。そのような後ろ向きなことには大反対だ」と反論したうえで、主権の侵害であることを強調した。その一方で「経済発展や政府情勢、2020年の選挙に悪い影響を与えかねない」として強まる国際社会の批判に危機感もあらわにした。
また、これとは別に国際刑事裁判所(本部オランダ・ハーグ)では14日、ロヒンギャ問題に関して「人道に対する罪」の疑いで正式な調査を開始することを決定。国際社会の圧力は強まっている一方で、ミャンマー側の国内世論の反発も大きく妥協の余地は大きくない。国際社会とミャンマー政府の溝が今後も拡大する恐れがありそうだ。
【取材・執筆:リンニャントゥン】
|
|
<< 関連記事 >>
国連・SDGsの新着ニュース
酒井将 代表 ベリーベスト法律事務所 国連が推奨するSDGsに様々な社会問題解決で貢献
[ 2024年3月25日 15時00分 ]
漆沢祐樹氏 海外MBAを活用した授業でビジネス思考について取り上げる
[ 2024年3月21日 18時00分 ]
「WA」の祭典ENMUSUBI in 尼崎 子どもたちへつなぐ地域振興イベントを開催
[ 2024年3月21日 9時00分 ]
人気ニュースランキング
[ 国連・SDGs ]
パーソナルナビ リカレント教育含む国連SDGs4に貢献・2024年3月
「WA」の祭典ENMUSUBI in 尼崎 子どもたちへつなぐ地域振興イベントを開催
i3ビジネスアカデミー 評判 リカレント教育含む国連SDGsに貢献・2024年3月
その他の国の最新ニュース
タイ [ 2024年3月26日 1時00分 ]
ベトナム [ 2024年1月18日 11時00分 ]
ミャンマー・カンボジア [ 2022年4月3日 19時30分 ]
ラオス [ 2023年8月16日 17時00分 ]
マレーシア・シンガポール [ 2024年3月19日 19時00分 ]
インドネシア [ 2024年1月17日 11時00分 ]
インド [ 2023年6月12日 8時00分 ]
ワールド [ 2024年3月27日 7時00分 ]
フィリピン [ 2024年3月28日 16時00分 ]