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日本の自動車部品メーカー、ミャンマーのティラワ経済特別区に進出=約5億円を投資
配信日時:2014年6月9日 12時08分 [ ID:580]

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名古屋に本社がある江洋ラヂエーターの熱交換器類。

 2014年6月7日、タイとミャンマーの英字紙によると、ミャンマーのティラワ経済特別区は、最初の投資案件を米国のボール株式会社と日本の自動車部品メーカーに決定したと伝えている。

 ミャンマー最大の都市ヤンゴンのホテルでの式典で、米国のボール株式会社はミャンマー・日本ティラワ開発株式会社(以下、MJTD)との間でティラワ経済特別区での事業開始のためのリース契約を結んだ。MJTDは、ミャンマー企業と、三菱商事、丸紅、住友商事のコンソーシアムとの合弁企業である。

 スチールおよびアルミ製の飲料用缶を製造するボール社は、コカコーラ社のミャンマーとの合弁企業であるコカコーラピンヤ飲料を始めとする国内外の顧客に飲料用の缶を供給する工場建設に、まず4000万ドル(約40億円)を投資し、2015年7月までに生産を開始する。将来的には総投資を1億ドル(約100億円)にする予定だ。

 式典でのスピーチで、在ミャンマー大使館の樋口大使は、日本の自動車部品メーカーとMJTDとの間でも同様の契約が結ばれたと述べた。日本の自動車部品メーカーは名古屋に本社のある江洋ラヂエーターで約5億円を投資し、工場を立ち上げる。

 また、樋口大使は、契約締結はミャンマーの経済発展のみでなく、ミャンマーの発展に日米が協力した点でも画期的な第一歩であり、日米企業の動きはミャンマーでの事業展開を考えている世界中の投資家を勇気づけるものであるとも述べた。

 日本は政府開発援助(ODA)のもと、ティラワ地区のインフラ開発支援を継続する。

【翻訳/編集:YK】

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