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三菱レイヨン、ミャンマーにおける水処理膜事業で現地企業・大学と提携
配信日時:2014年6月8日 11時23分 [ ID:577]

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シュエダゴンン・パゴダに寄贈されたクリンスイ・ウォーター。

 2014年6月2日、三菱レイヨン株式会社(以下、三菱レイヨン)は、ミャンマーにおける水処理膜事業強化のため、ミャンマーのエンジニアリング会社であるミャンマー・ウォーター・エンジニアリング・アンド・プロダクツ株式会社(以下、MWEP社)と販売代理店契約を結んだ、と発表した。同時にヤンゴン・テクニカル大学と現地の水質分析を始めとする業務委託契約を結ぶことで合意した。

 三菱レイヨンは膜分離活性汚泥法(MBR)に用いられる中空糸膜フィルターを現地の水環境に適応させていくことで、MWEP社を通じ、集合住宅、ホテル、病院、工場などの浄水・排水処理設備向けに水処理膜事業を展開する。

 MWEP社は1994年に設立された現地資本による上下水処理専門のエンジニアリング会社で、ミャンマー国内で約200件の上下水処理設備の納入実績を持つ。主に集合住宅や工場向けに排水処理設備を手がけており、すでに三菱レイヨンの浄水用、下排水用の水処理膜の採用事例がある。

 ミャンマーは今後、急速な工業発展が進むことが予想され、近年では排水に関する規制が段階的に強化されており、MBRのような高性能でコンパクトな排水処理システムの普及が期待される。

 三菱レイヨンは現地の水質に対して水処理膜を適応させるために、ミャンマーにおいて高度な研究体制と幅広いネットワークを持つヤンゴン・テクニカル大学と連携して評価・分析を行なうことで、排水に関する規制のクリアと用途の開拓を進め、ミャンマーにおけるMBR市場の拡大を目指す。

 グループ会社である三菱レイヨン・クリンスイ社が販売するウォーターサーバー「クリンスイウォーター」をヤンゴン市の中心部にある寺院シュエダゴン・パゴダとヤンゴン市庁舎に寄贈。ミャンマー国民に安全でおいしい飲料水を体感してもらい、水に対する意識の向上と同時に同社のブランドの浸透を図る。


【翻訳/編集:YK】

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