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【タイ】医食同源 第6回 タイハーブと健康的な暮らし方
配信日時:2014年6月6日 12時15分 [ ID:566]

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ハーブEXPO2013(バンコク)の様子

 2014年6月6日、「食べる」ことと「健康」は本当に切り離せないことですが、タイ文化の中でも、それをしみじみ感じさせる場面がたくさんあります。

 タイでもここ数年はとくに健康ブームで、スーパーでもオーガニック野菜コーナーができたり、「オーガニック」や「タイハーブ」をうたった専門レストランがとても話題になったり、テレビや雑誌でも「健康グッズ」などが盛んに紹介され、売り上げを伸ばしています。あちこちの公園では、朝夕、インストラクターの先生がやってきて、市民に無料でヨガや太極拳、エアロビクス講座を開き、子どもからご高齢の方まで大勢で皆一緒に汗を流していますし、3kmからフルマラソンにいたるまでのマラソン大会も、バンコクや地方含めて一気に増えてきました。欧米型のフィットネスクラブも人気です。

 現代に入り、病院でも西洋医学が主流に行われてきたタイですが、「未病対策」としての「タイ医学」が、タイ人にも改めて注目をあびはじめています。タイ人の友人いわく、「もちろん、タイに2500年以上も前から伝わる文化ですから良いものであるとの認識はずっとあるのですが、あまりにも身近な当たり前の存在過ぎて、隣の芝ばかりが青くみえていたからかもしれない。それらタイ医学の自然療法を外国人が客観的に見て興味を持ってくれたことで、タイ人も改めて認識が深くなったのではないか」とのこと。日本でも他の国の文化に興味を持っても、意外に日本文化についてきちんとした説明ができなかったりしますよね。どこの国も同じようだなぁと思いながら、わが身を省みたりしています。

 そうした事から、たいていのタイ料理に何かしらのタイハーブが使われているタイでは、街中のタイ人が食卓で「タイハーブ」の効果効能について語り合っている姿を多く見かけるようになってきました。タイ語で「サムンプライ」と呼ばれる「タイハーブ」について、子どもに語り聞かせながら食事をする母親の姿には、「今」がまさに「歴史を創る、伝承の一時」なのだなあととても感慨深く感じます。

 実は、もしかすると世界でも指折りの「ハーブの宝庫」と注目をあびる「タイハーブ」。フランス料理の中にも積極的に取り入れられたり、化粧品や健康食品など様々な商品開発が進められています。今後がとても楽しみです。


【タイ医学研究家:宮原由佳(YUTIKA)】

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