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東京電力と丸紅、フィリピンのパグビラオ石炭火力発電所の増設に着手
配信日時:2014年6月2日 17時58分 [ ID:556]

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フィリピンのパグビラオ石炭火力発電所はルソン島にある。

 2014年5月30日、東京電力と丸紅は、それぞれが50%出資する合弁会社で、フィリピンのルソン島南部ケソン州にあるパグビラオ石炭火力発電所を増設すると発表した。

 フィリピンの大手電力事業者であるアボイティス・パワー社との共同事業で、発電容量は388MW(メガワット)、2017年11月に完成・運転開始を予定している。建設は、三菱日立パワーシステムズと韓国企業とのコンソーシアムが行なう。総工費は約10億ドル(約1000億円)。

 東京電力は「既存の海外事業会社を活用しつつ、海外投資事業についても拡大を図る」方針を掲げている。東京電力の海外発電事業は、2013年の売り上げ948億円に対して、営業利益が305億円と高利益率である。一日も早い福島復興を実現するためにも、収益拡大に向けた事業基盤をより一層強化するとしている。

 丸紅は、フィリピンでこれまで4発電所への出資・運営を行なっており、今回の増設により、総発電容量はフィリピン全体の4分の1に相当する約4GW(ギガワット)に達する。堅調な経済成長を背景に将来的にも社会インフラ需要は高まると予想され、今後も発電事業を重点事業と位置づけ、積極的な事業展開を行なう。

【翻訳/編集:YK】

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