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タイ進出の新たな拠点に日本のアンテナショップ1887オープン
配信日時:2018年10月15日 9時15分 [ ID:5303]

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開店したばかりの1887の店内の様子。右端の写真はタイ人なら誰でも知っている風景。

 2018年10月1日、バンコク都心に新たにオープンしたショッピングモールに、日本の物産品や観光地を紹介するアンテナショップ1887が開店。最新の人気商品から伝統工芸品、そして富士吉田市をはじめとする観光地などの情報を人口の90%以上が日本好きというタイ人へ向けて発信する基地となる。

 日本のアンテナショップ1887が開店したのは、元日本大使館跡地に建設されたシンハコンプレックス。その名の通りシンハビール系列のシンハエステート社が建設し、シンハビール本社がオフィス棟内に移転した。オフィス棟、住居棟と商業施設の三棟から構成され、職住遊が統合された施設だ。また、地下鉄ペチャブリー駅に直結し、エアポートリンクのマッカサン駅からも至近であることから、郊外からの集客も見込まれている。

 中でもショッピングモールは、日本好きなタイ人が注目していて、4階構造のレストラン階には日本食レストランが軒を連ねている。今回G階に開店した「1887」は、シンハコンプレックスが日本色を強く打ち出したいという意向に沿う形でオープンした。

 1887では、富士吉田市が初めての海外PR拠点とするほか、ツアーデスクも設置して、タイ人観光客の相談に応じる。また、はせがわさとう商店が人気のグリーントイをタイでのマーケティング拠点として展示販売する。

 はせがわ佐藤商店COOの長谷川まい氏は、「グリーントイは、日本ではセブンイレブンでも販売されていて老若男女問わずに人気のほか、学校などでも食育教材としても注目されている商品です。今回のタイをスタートとして、今後アジアにも広く展開していきたいと考えています。ただ日本とはマーケットの対象も質も、まだわからないことも多いので、しばらくは手探りの状態かと思いますが、グリーントイ同様にしっかりと育てていきたいと思っています」と期待と不安を交えた思いを話した。

 店名1887は、日本とタイの間で修好条約が締結された年にちなんでネーミングされた。同店を管理運営する佐川アドバンス社とサンブリッジフーズ社によると、JETROバンコクからの後援協力もあり、月ごと週ごとなど期間限定での物産展や、地方自治体のイベントも開催する予定。富士吉田市のほか、年内には京丹後市、石巻市、沖縄などの自治体が予定しているほか、日本の伝統工芸品をタイの生活で活かすというコンセプトのイベントも予定されており、日本を一方的に紹介するだけではない展開を構築していくという。


【取材:そむちゃい吉田】

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