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生山咲さん(青年海外協力隊)の指導で「カンボジア水泳」復活ーJICA
配信日時:2017年10月17日 9時15分 [ ID:4633]

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プノンペン・オリンピックスタ ジアムにあるプールでの練習の様子

 2017年9月18日、JICAカンボジア事務所が発行する「カンボジアだよりNo73」に「世界水泳カンボジア代表、自己ベスト続々 ヘッドコーチは青年海外協力隊員」と題する記事が掲載された。

(記事)ブダペストで7月に開かれた水泳の世界選手権に、競泳のカンボジア・ナショナルチームから3人の選手が出場しました。ヘッドコーチとして率いたのは、青年海外協力隊員としてカンボジア水泳連盟に所属する生山咲さんです。選手たちの舞 台は、2020年の東京オリンピック、2023年にカンボジアで開かれる東南アジア競技大会(SEAゲーム)へ、とさらに広がります。 今回の世界水泳では、男子2人、女子1人の3選手が合計6種目に出場しました。選手たちはそのうち5種目で自己ベストを更新。生山さんは「世 界の舞台でもみんな堂々と泳ぎました。コーチの私が一番興奮していました」と話します。

 「水泳」は、青年海外協力隊の歴史と深い関係 があります。青年海外協力隊は、1965年度に第一陣が派遣されましたが、その中の一人が、カンボジアに派遣された水泳指導者でした。ポル・ポト時代のさなかにカンボジアの水泳界は消滅しましたが、1980年、初代水泳隊員に指導を受けたヘム・トンさんが復興に立ち上がります。

 ヘム・トンさんは2015年1月に亡くなるまで、カンボジアの水泳界の再興に奔走しました。そして「日本人コーチの厳しさこそが自分の財産」と言い続けた彼は、途絶えた水泳隊員の派遣を希望していました。

 その願いを受けて2016年に着任したのが、生山さんです。生山さん自身も、東海大学の4年生だった2014年、ジャパンオープン女子50メートル平泳ぎで4位に入賞した実力を持つ水泳選手です。

 自分のベストタイムさえ知らなかったナショナルチームのメンバーたちに驚きながら、一からの指導を始めました。ナショナルチームの選手といっても、その生活環境はさまざまです。例えば世界水泳に出場した男子選手2人は31歳と26歳で、水泳を始めてわずか5年です。メコン川で泳いでいるところを、ヘム・トンさんにスカウトされチームに入りました。

 国際大会でメダルを獲得するというレベルにはまだ遠いけれど、メコン川から世界の舞台へと飛躍した彼らの姿は、多くのスポーツ選手や関係者に励みとなったことでしょう。 生山さんは、選手強化のためには、小さいころから基礎体力をつけることが必要だと指摘します。平和な時代となった今、すべての子供たちに飛躍のチャンスがあるように、JICAは、さまざまな側面からカンボジアの体育教育やスポーツ振興を支援しています。官民連携でスポーツを通じた国際貢献に取り組む「スポーツフォートゥモロ ー」(http://www.sport4tomorrow.jp/jp/)にもご注目ください。

【編集:AG】

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