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外貨獲得チャンス消滅! 「ビール祭り中止」の衝撃ー旅行会社は唖然、中国は報ぜず
配信日時:2017年7月29日 13時58分 [ ID:4473]

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緑の瓶とラベルが特徴の大同江ビール(撮影:中野鷹)

 2017年7月23日、北朝鮮が26日から開催を予定していた大同江(テドンガン)ビール祭りを中止する旨を各旅行代理店へ通知した。昨年から始まった大同江ビール祭りは、昨年、北朝鮮国内向けの『朝鮮中央テレビ』でも開催が報じられたが、今年は、29日の時点でも報じられておらず中止は事実のようだ。

 中国の旅行代理店によると現時点でも中止の理由は明らかにされておらず、昨年は、ビール祭り開催を中国国営の『新華社通信』や『CCTV』でも伝えたが、今年は、現時点でも官製メディアだけでなくSNSニュースも含めて触れていない。そのため中国が大同江ビール祭りに対して報道規制を敷いている可能性も考えられるが、規制する理由は謎に包まれる。

 昨年の第1回大同江ビール祭りは、8月12日から約1カ月間開催され『CNN』は期間中に北朝鮮人や駐在外国人、外国人観光客など約4万5000人が訪れ外貨獲得に成功したと伝えている。

 昨年のイベント成功を受けて北朝鮮は、外貨獲得になると判断したのか、今年はさらに開催期間を延ばし、旅行代理店に対しても早い段階からアピールするなど力を入れていたが、直前での中止となった。

 一部には「深刻な食糧不足でビール製造の回す麦や米の手当てができなかった。自社製造のビールが無いため、海外から調達して開催しようとギリギリまで粘ったが、大量のビールを入手することに失敗したため」との噂も流布されている。

【編集:中野 鷹】

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