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「世界水の日」カンボジアの水を考える 記者勉強会を開催ーJICA
配信日時:2017年3月23日 9時00分 [ ID:4215]

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藻の大量発生で湖面が緑色に染まったカンボジア・トンレサップ湖、藻の大量発生で湖面が緑色に染まったカンボジア・トンレサップ湖。写真提供 (c) Tonle Sap Authority(2014)

 2017年3月20日、JICAカンボジア事務所が発行する「カンボジアだよりNo67」に『「世界水の日」カンボジアの水を考える 第2回記者勉強会を開催』と題する記事が掲載された。

(記事)3月22日は、国連が定めた「世界水の日」です。JICAと在カンボジア日本大使館は、この日にちなみ3月13日、プノンペンの日本大使館にカンボジア人記者のみなさんを招き、水に関する援助事業の勉強会を開きました。

 勉強会には16社20人の記者が参加しました。JICAの内田東吾・企画調査員、セイ・ボ ラ・プログラムオフィサーが、2016年から取り組んでいる「トンレサップ湖における環境保全 基盤の構築」事業について、カンボジア公共事業運輸省のMr.Chou Kimtryさんが「プノンペン都下水・排水改善プロジェクト」などについて説明をしました。

 トンレサップ湖では2010年以降、水質の悪化や漁業生産量の減少、生物多様性の低下、健康リスクなどの環境問題が目立っています。特に、緑色に染まった湖面の写真とともに紹介さ れた藻の大量発生は、記者たちにも強い印象を残したようで、勉強会後、メディアにニュースとして採り上げられました。 JICAがJST(科学技術振興機構)とともに支援している国際共同研究プロジェクトでは、2021年までの5年間で、まず環境にまつわる様々なデータを集めてデータベース化します。

 これらは今後の対策の基礎となるもので、ここから環境解析ツールの開発、事業に取り組むための母体となる水環境プラットフォームの構築なども手掛ける予定です。こうした活動を通して、水環境を適正に管理するための人材の能力向上を図るものです。 記者からは「湖の汚染の原因は、ゴミのほかにどのようなことが考えられるのか」という質問があり、内田企画調査員が「例えば農薬。トンレサップ湖にどれくらい流入し堆積しているのか、まずは調査して科学的な分析をするためのデータを集める必要がある」と答えました。

 また、プノンペン都の下水・排水改善プロジ ェクトにも、身近な問題として記者たちは関心を示していました。ひとつのテーマを掘り下げる記者勉強会は、今回で2回目です。基本的な説明から専門性の高い情報まで、記者のみなさんと時間をかけて 共有することで、カンボジアの諸問題とそれに対処する日本の援助の意義を深く理解してもらおうという狙いがあります。正しい知識と深い理解に基づいた報道を期待して、JICAは2017年、日本大使館との共催で月1回をめどにこうした勉強会を開いていく予定です。

【編集:YA】

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