タイのニュース

【タイ】AKB48姉妹ユニットBNK48の日本での過熱報道を、冷ややかに見るタイのマスコミ
配信日時:2017年2月22日 9時00分 [ ID:4125]

このエントリーをはてなブックマークに追加

写真をクリックすると次の写真に切り替わります。

タイでも大人気のピコ太郎は、終演後に多くのタイ人タレントから写真をせがまれていた。

 2017年2月22日、バンコクで開催されたJapan Expo Thailand2017で初お目見えしたAKB48の姉妹ユニットBNK48は、日本では各紙で大々的に報道された。しかし、タイのSNSではマスコミ関係者を中心に冷めた視線が送られている。

 Japan Expo Thailand2017が閉幕する前後から、タイではFacebookなどのSNSでマスコミ関係者とみられる記事へのコメントが相次いだ。その内容は概訳すると「日本ではBNK48のことが大々的に報道されているけれど、彼女たちが厳しく管理されていることは知っているのだろうか。恋愛が禁止されたり、学校も指定のところへ入学しないといけないとか。マスコミは、彼女たちに限らず誰に彼氏がいて、誰と誰が付き合っているということは、タイのマスコミならみんなわかっている。それを管理して規制するのは、無理なじゃないか」というもの。

 また、タイのタレントたちは自分のプライベートもインスタグラムなどで平気でアップしている。それが話題となり、人気を集めていることから、素人がネットアイドルとして数百万のフォロワーを持っているケースも珍しくない。日本式のアイドル管理法には、ファンの間でも意見が割れており、賛成派・反対派の間で議論にもなっている。その中には、グループから強制退去させられたというファンもいる。

 タイの芸能事情に詳しい在住邦人によれば「タイでは歌手やタレントとの距離感も近く、ステージはもちろん、プライベートタイムでも気軽に撮影に応じてくれます。そしてタイ人ファンも、執拗に追い回すことは稀で、撮影が済めばすぐにその場を離れるなどのマナーも持っています。これはタイには、アイドルに限らず様々な成熟したエンターテイメント市場があることと、他人を尊重するという古くからの伝統的な気質が遠因です」と語り、タイマスコミの見解に基本的には同意できるという。

 BNK48がタイで成功するかどうかは、こうしたタイ独特の慣習をどこまで許容できるかにかかっているのかも知れない。

【執筆:KK】

タイの新着ニュース