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タイ南部救済支援、民間主導で活発に
配信日時:2017年1月24日 9時00分 [ ID:4065]

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来日経験のあるカテー、ガターイ姉妹とルルー・ララーも駆け付けた。(撮影:そむちゃい吉田)

 2017年1月24日、リゾート地サムイ島なども含むタイ南部東側各県で、昨年末から続いた豪雨によって洪水や高波、山津波などで一時鉄道や道路も寸断されるなど、大きな被害が出ている。現在は雨も例年並みに落ち着いて、復旧作業が続けられている。また、家屋が被災した住民たちは、ところによっては避難生活を送っている状態だ。

 タイ政府は、軍のによる救援部隊を派遣しているが、民間の支援活動の方が活発に行われいる。タイでも人気の俳優ジャッキー・チェン氏が被災者救済のためにと240万バーツ(約770万円)を寄付するなどしたほか、国内外からの支援金集めが盛んに行われている。

 こうした状況の中、南部ナコンシータマラート県出身の人気歌手バウウィーRサヤームさんが、20日夜、仲の良い歌手たちに声をかけて支援金集めのコンサートを開催した。会場となったのは、バンコク西部バンクンティアン地区にあるライブハウス「セーンチャン」。

 普段から後進歌手や仲間の面倒見が良いことでも知られるバウウィーさんを慕い、約15組のアーティストたちが集まった。午後9時頃から始まったコンサートは、それぞれ30分間演奏して、南部への支援を呼びかけた。金曜の夜ということもあって、午前3時ころまで演奏が続いた会場は、最後まで満席だった。最終的にはこのコンサートだけで集まった支援金は、43万バーツ(約138万円)を超えた。

 タイでは、こうした助け合いの動きは、かつて2004年末におきたスマトラ沖地震による津波の被災で、大きく広がり定着した。2011年の大洪水でも同じような支援の輪が広がり、日本が東日本大震災や熊本地震に見舞われた時にも、多くの支援金送られている。

【取材/写真:そむちゃい吉田】

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