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【タイ】医食同源 第1回 タイハーブ「バナナ」
配信日時:2014年5月2日 15時30分 [ ID:402]

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バナナの葉の上で、バナナの炭火焼き。

 2014年5月2日、連休を利用して帰省されていらっしゃる方も多いこの時期。 たっぷりのバナナカスタードクリームをふんわりスポンジケーキで包んだ、お菓子。東京ばな奈(Tokyo Banana)が、すっかり東京土産の定番です。タイ人も大好きで、日本土産に箱(8個入り×20小箱)で頼まれるほどです。また、日本でも健康食としてお馴染みのバナナ。私もとても好きで、仕事の合間などには特にかかせませんが、皆さんにとってバナナはどのような存在でしょうか?

 タイは南北に長い国です。北の国境沿いなどでは年末年始の季節はかなり涼しくなり意外なほどですが、世界地図ではやはり亜熱帯地域に属するだけあって、国中どこでもバナナやココナツが見られます。以前、タイからラオス、中国と北方面へ向う旅行をしていたときに興味深いことに気付きました。北上するにつれてバナナの種類が異なってくるのです。

 そのような意味では、日本でも馴染み深いバナナ(ジャイアント-キャベンディッシュ)、モンキーバナナ(セニョリータ)の他にも、ちょっと小ぶりで太っているバナナ(カルダバ)、モンキーを少しふくよかにしたようなバナナ(ラカタン)などなど。タイでは全土に渡り、本当に様々な種類のバナナが年中同時に存在しているのだと改めて感じた時でもありました。

 タイでは小ぶりで太った種類のバナナ(カルダバ)がよく食されます。生のそのままでもよく食べますが、ココナツミルクの衣で揚げたバナナ揚げや、ココナツミルクで煮込んだバナナデザートなど、熱を通して食べることも多く、調理後もほぼ色が変わらないことも特徴です。バナナ揚げなどは、行く先々の屋台でも定番で、太る心配も省みず皆大好物。

 そしてタイでは離乳食もこのバナナ(カルダバ)からスタートします。栄養価の高さではお馴染みのバナナですが、このカルダバと呼ばれるバナナは、特に貧血予防の亜鉛、また骨や歯を健康に促すカルシウム、リン、ビタミンC、美肌を促すベータカロチン、また便秘予防のナイアシロン、繊維などを多く含むことで知られています。

 このバナナ。実はタイでは主に消化を助け、胃腸の働きを整える「タイハーブ」としても認識されているのです。さらに、タイではまだ青くて硬いバナナやお花も食べるんです。 青バナナは薄くスライス。お花は細長く切ってそれぞれお料理の付け合せにして食べたりします。日本人にも人気タイ料理のパッタイ(タイ風ライスヌードル焼きそば)の付け合せには、よくバナナのお花がさりげなく添えてあります。

 青バナナもまた、下痢や胃潰瘍などの胃のトラブルの治療として、消化を助けるものとして「タイバーブ」の中でもよくうたわれているものです。バナナの花ももちろん「タイハーブ」。血糖値や血圧、また胃腸の調子を整える効果があると言われています。ちょっと苦味や渋みがあるので、まさに伝統薬といった印象を受けます。バナナがどの部分もハーブに分類され、食されているなんて、意外ですよね。

 そして、タイデザートとなるとほとんどバナナの葉で包まれて店先に並んでいます。魚や野菜をバナナの葉で包んで焼くものも、屋台でよく見かけます。ほのかな良い香りと殺菌作用のために使われるのだそうです。バナナの活躍度は本当にものすごいですね。

【タイ医学研究家/:宮原由佳(YUTIKA)】

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