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【タイ】リニューアルオープンの「バンコクの秋葉原」パンティッププラザに行ってみた
配信日時:2016年8月26日 9時00分 [ ID:3704]

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改装されたパンティッププラザではあるが、客足は大きく戻ってきているとはいえない印象があった。(撮影:高田胤臣)

 2016年8月8日、バンコクの秋葉原といわれ、IT関係のショッピングでは必ず名前が挙がっていた「パンティッププラザ」がリニューアルオープンした。およそ1年の工期と、3億バーツともいわれる費用をかけて改装されたパンティッププラザはどうなっているのかを見てきた。

 まず、入り口は新しくオープンした商業施設のようにきれいになっていた。入り口の目の前にあった3階へダイレクトに繋がるエスカレーターは撤去され、上った先にあったフードコートは大幅に縮小されていた。

 かつてのパンティッププラザは、バンコクのIT関係者が部品やパソコンの修理をする際には必ず訪れるような場所であった。パソコンも比較的安く買えたこともあり、誰もがIT関係で真っ先に思いつくのがここだったことは間違いない。

 しかし、近年はデパートなどどこの商業施設にも安さを売りにしたパソコンショップができているため、わざわざパンティップに行く必要がなくなってしまった。この地域にはプラトゥーナーム市場というタイ最大とされる服飾市場があるため、日中は慢性的な渋滞で交通の便もよくない。そのため、改装直前はテナントの空きが目立っていた。

 リニューアルで見た目こそきれいになったパンティッププラザではあるが、上の階に行けば行くほど空きテナントが目立った。また、全盛期のころにはあまり見かけなかった携帯ショップもかなり増えてきており、まさにバンコクの秋葉原と呼ばれていた面影はかなり薄れているのが正直な感想である。

 ただ、パソコンやタブレットなどの端末は比較的安いと感じた。日本語のOSではないし、キーボードもタイ語だったり配置が日本とは違うなどの相違はあるが、似たようなスペックだと例えば日本で8万円程度のものが、オプションなどをつけても6万円程度だったりするものもあった。

 以前は海賊版のOSや映画DVDを売る店も多かったが、そういったところはほとんどなくなっていた。違法のものを推奨するつもりではないが、そういった雑然として無法地帯のような雰囲気もまたパンティッププラザのおもしろさだっただけに「おとなしくなってつまらなくなった」という外国人観光客の声もある。しかし、安くIT関連グッズが手に入るので、観光がてら行く価値はあるのではないだろうか。


【執筆:高田胤臣】

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