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タイの旧正月ソンクラーン期間中、タクシーへのクレームが急増
配信日時:2014年4月18日 1時00分 [ ID:363]

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黄色と緑色のツートンカラーのタクシーは個人営業のためか、乗車拒否も比較的少ない。

 2014年4月17日、タクシーへのクレームなどを受け付けている交通ホットラインが、タイの旧正月ソンクラーンの連休中にタクシーを利用、または利用しようとした客からのクレームのほとんどが、メーターを使わないなど料金に対するものだった、と発表した。

 ホットラインで期間中に受け付けた苦情は約800件。そのうち75%がメーター料金での運行を拒否されたという事案だった。また300件あまりが、メーター料金以上に請求された超過料金や無謀運転に対する事案だった。これらのクレーム対象になったドライバーには、1000バーツ(約3000円)の罰金が科される。

 同ホットラインでは、昨年の10月、1か月間に寄せられた苦情は4000件が乗車拒否だった。約1100件は告げた目的地をドライバーが知らないこと。約1200件が無謀運転へのクレームだった。そしてメーター不使用は900件に上っていた。この時、対象となったドライバーは約9900人で、全員に対してそれぞれ1000バーツ(約3000円)の罰金が科せられた。

 バンコクを走るタクシーの評判は決して良いものではない。そのため、こうしたホットラインを設けて、ドライバーへの啓蒙と処罰を行なっている。しかし、乗車拒否などは減らず、メーター不使用による高額な料金請求なども後を絶たない。最近ではメーターを改造し、通常よりも早く料金が上がるようにされているタクシーもある。その中でホットラインに電話する乗客は、ごく一部と見られており、ほとんどが泣き寝入りしており、現実にはこの数倍から数十倍の事案が発生していると推察されている。

 乗車拒否は行き先が分からない場合や、乗務交代時に多く発生。メーター不使用などのいわゆるボッたくりは、観光客の多い地点で付け待ちをしているタクシーに多い。こうした問題もドライバーに言わせると、長年据え置かれたままの初乗り運賃(35バーツ=約105円)の安さが原因だという。また一方で、乗客が忘れたカバンを交通情報ラジオなどで呼び掛けて探し当てて返却するなど、真面目なドライバーも少なくない。

 タクシーに対するクレームは、1584番で24時間受け付けており、英語でも対応している。

【翻訳/編集:そむちゃい吉田】

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