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【タイ】サムットプラカン県の私立幼稚園で手足口病の発生で学級閉鎖
配信日時:2016年6月28日 9時00分 [ ID:3522]

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タイは全体的に衛生観念が日本とは違っているので、場所によっては不衛生な場合もある。そういったところで怪我をすると、日本ではかからないような病気になることもある。

 2016年6月27日、バンコクの隣県にある私立幼稚園「サラサート・スワナプーム校」の園児たちの間で手足口病が発生しており、学級閉鎖になっている。

 日本人や欧米人の子息も通うこの学校で感染が見つかり、今月23日から数日間、学校自体が閉鎖となった。

 手足口病は口の中や手足などに水疱性の発疹がウイルスの感染で発生する感染症。日本でも報告数の90%前後が5歳以下の乳幼児で、保育施設や幼稚園などでは集団感染がよく発生する。感染経路は飛沫感染、接触感染、糞口感染などがある。

 日本では主に夏に流行する感染症で、常夏のタイでは年間を通して発生の恐れがある。タイでは多少の病気であれば保護者の仕事などを優先して子どもを学校に行かせてしまう。そのため、頻繁に集団感染が発生する傾向が強い。稀に学校でもらってきたウイルスが兄弟間で感染し、いずれかが他校の子どもへと連鎖させてしまい、大規模な集団感染に発生するケースもある。

 タイでは手足口病のほかに熱帯特有の病気などもあるので、乳幼児のいる世帯では子どもの健康管理に日本以上に注意しなければならない。


【執筆:高田胤臣】

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