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タイ王国の代表スープ・トムヤムクン味のカップ麺が新発売
配信日時:2014年4月12日 8時45分 [ ID:347]

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海老とオレンジ色のスープが脳内シナプスを刺激。

 2014年4月12日、世界3大スープの一つで、タイ王国を代表するトムヤムクンスープをべースにしたカップ麺「トムヤムクンヌードル」(日清食品)が、14日から発売される。

 魚介ベースにココナッツミルクを利かせ、濃厚かつクリーミーに仕上げ、レモングラス、ライムリーフを加えた爽やかな風味が特徴。

 カップヌードルは世界80以上の国と地域で販売されており、日本ではカップヌードル(CUPNOODLE)の商品名で売られているが、海外ではCUPNOODLESと複数形の商品名が付いている。それぞれの地域の人達の味覚にあわせ、末永く愛されるブランドになるようにという日清食品の思いがあるそうだ。

 今回、発売される「トムヤムクンヌードル」はカップヌードル・エスニックシリーズとして販売され、海外ブランド名のCUPNOODLESが使われている。これには単なる名前だけの問題ではなく、タイ現地法人の協力の元で開発された経緯がある。タイでの味覚についてのトレンド情報、レシピの提供、原料仕込み時の技術指導、試作品の味に対する評価・指導・提案など多岐にわたっている。

 トムヤムクンは世界の3大スープの一つに数えられているが、この味を作り出すためには多くの苦労があったそうだ。トムヤムクンの酸味や爽やかな香りを出すには、レモングラスやライムリーフなどのフレッシュな香草類が必要だが日本での入手は困難。それらはタイで加工してから日本に持ち込み、日本で完成商品として生産する。

 タイのハーブを生かした食文化についても造詣の深い、タイ王国第一級ワットポー王立寺院伝統医学校講師の宮原由佳さんは、「タイ料理はとにかく辛いというイメージがあるかもしれませんが、レストランでは、その辛さ加減も客側がシェフに毎回細かく注文できるほどです。タイ人の食へのこだわりは強く、とてもグルメな国民性です。そしてタイ料理は、本当にハーブが盛りだくさん。タイ料理の代表格、トム(煮る)ヤム(あえる)クン(海老)は、抗酸化作用が高いと言われているカー(南姜)やバイマクルー(こぶみかんの葉)。消化促進や殺菌作用が高いと言われているレモングラス。さらには脂肪燃焼や新陳代謝の促進効果といったダイエットにも嬉しい唐辛子などの要素がたくさん詰まっている健康食です。カップ麺では、唐辛子の粉は少しずつ味見をしながら入れ、レモン汁やココナツミルクなどを少量加えると味のバリエーションが楽しめます。このような商品をきっかけに、日本でもより多くの方がタイの食文化に触れ、タイを身近に感じていただけるようになればとても嬉しいです。」と新商品に期待を寄せる。


 日清食品広報担当にトムヤムクンをベースにしたヌードルを企画した理由を聞いてみたところ、「昨今のエスニックブーム、海外旅行ブーム、輸入食材店や外食料理店の急増などの背景と日清食品独自のトレンド調査の結果、トムヤムをはじめとしたエスニックフレーバーは、従来のしょうゆ、みそ、しお、とんこつに次ぐ「定番の味」になりうると判断し、商品化に踏みきりました。メインターゲットは20~30代のOLや主婦といった女性層ですが、エスニックに対する興味や意識の強い、若年~中年の男性層からの支持も期待しています。」との事。

 また、インドネシアの定番焼きそば「ミーゴレン」も同日発売される。コク深い甘さをチリの辛みで引き締めたソースが特徴の焼きそばで、フライドエシャロットの香ばしい風味とサクサクとした食感が食欲をかきたてる一品だ。

【編集:太田雅幸】

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