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【タイ】バンコクの北朝鮮レストランがオープン1年で閉店か? 5月20日以降も再オープンせず
配信日時:2016年5月28日 9時00分 [ ID:3442]

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2015年3月グランドオープン時の平壌アリランレストラン(写真提供:scyoo)

 2016年5月28日、月刊誌『Gダイアリー』公式ブログによると、2015年3月1日にグランドオープンしたばかりのバンコクの北朝鮮レストラン「平壌アリランレストラン」が3月20日から休業したまま営業していないと伝えている。

 店外の告知には、リノベーション(改修工事)のため5月20日まで休業と書かれているが、現時点でも再オープンが確認されておらず、このまま閉店する可能性も出てきている。

 特に昨今は、北朝鮮レストラン(以下北レス)を取り巻く情勢が厳しい。4月8日には中国浙江省の北レスから男性管理者1人を含む北朝鮮人13人が集団で脱走し、韓国へ入国したことを韓国政府が発表したり、9割の北レスが集中する中国では、3月からの国連制裁強化の影響や中国人の北朝鮮に対する心象悪化などが影響して、中国各地の北レスは客足が遠のき、休業や閉店するする店も増えている。

 バンコクの平壌アリランレストランは、昨年2月にプレオープンして、3月にグランドオープンするも、ホールやステージショーなど何でも担当する北朝鮮女性スタッフのビザが間に合わず北レスのメインイベンとも言うべきステージショーは、女性スタッフが来タイした5月から始まった。

 同店は、やや奥まっているがソイ26という場所から日本人客もターゲットにしていると思われ、メニューには、朝鮮語、タイ語、英語に加えて日本語でも表記されていた。

 しかし、こんな声もあった。何度か来店した日本人男性は、「まず高いという印象です。キムチが200バーツ、平壌冷麺が300バーツは、北朝鮮に特別な興味がある人じゃないと何度も行かないのではないでしょうか? 周辺にたくさんある韓国料理店ならキムチなどは前菜として食べ放題ですからね。味的にも韓国料理の方が上ですし」

 平壌アリランレストランは、北朝鮮独資ではなく、合弁での経営と思われ、経営判断で韓国料理店や日本料理店などにリノベーションされる可能性もある。

【執筆:中野鷹】

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