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寺院崩壊で「呪われた村」=1年間で30人が死亡─タイ東北部サコンナコン県
配信日時:2014年4月5日 16時38分 [ ID:328]

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家の軒先にはこうして赤いシャツを吊るして魔除けにしている

 2014年3月31日、タイメディアで「呪われた村」が紹介されている。タイ東北部イサーンと呼ばれるラオス国境近くに位置するサコンナコン県。その北部に位置するナピアン地区に暮らす住民たちは、お寺が崩壊した2013年3月以来、村が呪われたと信じて恐怖に怯えているという。

 ナピアン地区の古くなった寺院の本堂が崩壊してから丸1年。この間に30人もの村人が様々な理由で死去したのは、新しい本堂を奉納しないためだという。亡くなった30人の中には、新しい寺院の早期建立を訴え続けてきたリーダーも含まれていたことが、村人の不安を一層かき立てているようだ。地区行政では新しい寺院の建築に取りかかっているものの、予算不足から遅々として工事は進んでいない。

 新しい寺院がいつできるのかが不明な今、村人たちは家の軒先に魔除けの赤いTシャツを吊るしている。タイ東北部ではいつの頃からか、赤シャツが魔除けになると信じられており、他の県でも良くないことが続くと、魔除けとして家の軒先に吊るすことが増えているという。

【翻訳/編集:そむちゃい吉田】

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