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【タイ】「バンコクの昔ならでは」のラーメン店は少なくなったが人気はある
配信日時:2016年1月18日 17時00分 [ ID:2975]

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バンコクにもいくつかあった懐かしいラーメン店は今や数えるほどにまで減ってしまった。その中のひとつ「桃太郎」は遅い時間まで営業しているので、思い出に浸りながら食事ができる。

 2016年1月18日、バンコクには日本のラーメンを出す店がたくさんあるが、近年に日本から進出してきた店は味も日本の流行そのままではあるものの、料金設定がかなり高くなっている。日本円で1000円を超える店があっても驚きもしないほどだ。

 ラーメン店は和食ブーム以前からバンコクにはいくつもあった。例えばシーロム界隈ではネギラーメンを売りにした店があったり、安宿街で知られるカオサン通りには「レックさんラーメン」という人気店があった。ほとんどの店が姿を消したか郊外へと移転し、バンコクにおける“バンコクの昔ながら”のラーメン店はシーロムやスクムビット・エリアにあるチェーン店「らあめん亭」や、スクムビット通りソイ24の「らあめん一番」、タニヤ通りにある「ラーメンハウス桃太郎」くらいになってしまった。「らあめん亭」は値上げがあり高くなってしまったが、「らあめん一番」と「桃太郎」は昔とほぼ変わらない値段設定で、1杯100バーツ台から食べることができる。

 ただ、やはりこういった店のラーメンは安っぽい麺を使っているし、スープも見よう見まねで作ったような味気なさがあるのは否めない。そのため最近移住してきたばかりの人や旅行者だとがっかりすることだろう。

 しかし、かつてのタイを知っている人からすると、味だけでなく店の雰囲気まで時間が止まったような感覚に浸れるので、昔を思い出しながら食べるには素晴らしい一品でもある。これらの昔懐かしい店は深夜まで営業しているので、締めの1杯にもちょうどいいので、2000年以前のバンコクのラーメンの味を知りたい方はぜひ足を運んでいただきたいと思う。

【執筆:高田胤臣】

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