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【ベトナム】日本に進出したベトナムやきとりの人気店
配信日時:2015年11月22日 17時00分 [ ID:2788]

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ぱっと見た感じではベトナムのどこにでもあるようなやきとり店だが、これがおいしくて、ベトナム人や外国人でいっぱいになる。

 2015年11月22日、世界中にある料理で共通して存在し、かつ各国で味わいがまったく違う料理がある。それはやきとりだ。

 日本では細い串に刺したもの。タイではガイヤーンという、ナンプラーなどをかけて炭火で焼いたもの。インドならタンドリーチキンもやきとりの一種になる。欧米ならローストチキンがそれに当たるだろう。

 ベトナムにもやきとりがあり、やや甘めのタレをつけて炭火で焼いているようである。タイのそれによく似た料理だ。ハノイ市内にはやきとり店が集まる通りがあり、連日、周囲は炭火の煙と、香ばしい鶏を焼いた臭いが立ちこめている。

 しかも驚くべきことに、そんな通りにある見た目はごく普通のローカル店のひとつが、なんと東京に支店を出しているのだ。日本の人気店が海外進出を果たす話はよく聞くが、海外で人気の店が日本に進出する話はあまり聞かない。高級店ならともかく、ローカル色の強い食堂が進出するというのは、ほぼないのではないだろうか。

 ハノイ市内で人気のやきとり店「ビンミン」は2012年7月に満を持して東京・高円寺に進出した。近隣のほかのローカル店となんら変わりはない雰囲気。しかし、ひとたび営業が始まるとベトナム人だけでなく、在住日本人や外国人観光客がこぞって押し寄せる。

 ひっきりなしに入る注文に対応するため、鶏は次々と焼かれる。メニューはベトナム語のほか日本語もあり、店員は日本語で注文してもすぐに理解する。手羽やもも肉、鶏の足、砂肝などがあり、数千ドンから5万ドン程度の料金設定で安い。5万ドンでも270円程度だ。

 もも肉などはとにかく大きく、そして柔らかい。味もやや甘めで子どもから大人まで楽しめる。

 日本人はビールを飲む人が多いが、ベトナムの若者たちはベトナム産のウォッカを飲んでいた。頼んだやきとりが取り皿に山盛りに積み上げられていく。それを男女関係なく、豪快に掴み囓りついていた。

 肉を食べる喜び、食事の楽しさが感じられ、ローカル店ながら、日本に進出したのも頷ける店であった。

【執筆:高田胤臣】

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