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農業用機械のサイアム・クボタ、カンボジアとラオスに子会社を設立─タイ英字紙
配信日時:2014年3月4日 12時30分 [ ID:210]

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田植えをするラオスの農民。人口の75%以上(470万人)が農民。

2014年3月3日、タイの英字紙ネーションによれば、日系のサイアム・クボタ株式会社がクボタ・カンボジアに3800万バーツ(約1億1000万円)、クボタ・ラオスに3000万バーツ(約9000万円)を投じ、100%子会社を設立した。2015年までにそれぞれ50億バーツ(約150億円)、20億バーツ(約60億円)の収益を目指すという。

サイアム・クボタは両社に上級マネージャーを送り、運営の管理・監督を行なう。両社はそれぞれの国での市場開拓とカスタマ・サービスに責任を持つ。

両国での市場開拓については、農業用機械の必要性や需要を掘り起こすのと同時に、販売網の拡張、サービス・センターと部品配送センターの充実に焦点を当てる、とサイアム・クボタの川上社長は語った。

労働力不足、生産性向上を図る農家同士の競争、各国政府による農業振興支援などの理由により、アセアン、特にカンボジアとラオスでは農業機械事業は成長し続けるとサイアム・クボタは考えている。

カンボジアには940万人(人口の65%)以上の農民、ラオスには470万人(人口の75%)以上の農民がおり、両国政府は灌漑・農作地を増やすのを政策として農業を支援している。両国の農業は稲作が中心であり、灌漑・農作地が増えると3毛作が可能となり、携わる農民数が増加し、農業用機械の需要も増す。

両国政府は、機械を購入したい農家にリースや低金利のローンを提供し、労働力不足の問題と取り組むよう奨めている。

アセアンにおける労働力不足の問題は、その地域の農民が生産手段としての技術を求めるのを後押しすることになり、その結果、農業用機械の需要が増し、アセアン地域の農業を急速に発展させることになる、とサイアム・クボタのオパート常務取締役は語っている。


【翻訳/編集:YK】

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