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【タイ】原点に戻って保冷効率アップ?
配信日時:2015年5月23日 9時00分 [ ID:1954]

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慣れると意外に合理的な状態だとわかるビニール袋飲料。(写真提供:浜崎勇次)

 2015年5月23日、タイでもコーヒーを飲む人が増え、今風なスタンドも多くなったが、最近、屋台販売のパッケージが変わってきているので紹介したい。

 これまでのタイのコーヒーは東南アジアの他国同様に、とにかく甘くして飲むというのが主流だったが、スターバックスなどが進出してきたためか、タイ人も欧米などとコーヒーの飲み方や好みが似てきている。

 同時に、屋台のコーヒー販売店もずいぶんとおしゃれになり、ちゃんとしたコーヒー屋台はデザインされたきれいなカップに、スタバを真似た色つきストローを挿して渡すのが一般的となった。

 ところが、最近は昔ながらのビニール袋に入れて口を縛り、紙袋に入れる店が増えているようなのだ。日本ではあまり見かけないが、屋台や地元民用の商店で炭酸飲料などを買うとビニール袋に氷と一緒に入れて渡されることがある。これもだいぶ減ってきているのだが、逆にコーヒー屋台ではビニール袋入れが増えている気がする。

 最初は、カップは高いので経費節減で原点に戻ったのではないかと筆者は想像したが、数時間後にどうも違う理由があるのではないかと気になるようになった。

 というのは、午前中に買ったアイスコーヒーが、炎天下に駐車した車に放置したにもかかわらず、夕方にまだ氷が残っていた。単にビニール袋の口を縛ったのでそうなっただけなのかもしれないが、ビニール袋に紙袋を被せることで保冷性が非常に高まるのかもしれない。

 このビニール袋の飲料は最初はびっくりするが、慣れると意外と合理的で便利である。木の枝に引っかけておくなどして、バイクタクシーや工事現場従業員など外で働いている人には使い勝手がいい。これで保冷性が高まるのであれば、今後もこういった店が増えてくることだろう。

【執筆:高田胤臣】

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