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【タイ】MUJIタイランドが学生の教育支援のため寄付と割引キャンペーン
配信日時:2015年5月21日 11時00分 [ ID:1940]

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MUJIリテイルタイランドによる奨学金授与式に参加した学生と関係者。寄付金は、3年間の学費50人分として活用される。(EDF 提供)

 2015年5月21日、タイのNGO団体EDFによると、日系リテイルブランドMUJI(MUJI Retail Thailand社)が、子供たちの教育支援として30万バーツを寄付。また今月末まで割引クーポンを発行し、支援の後押しをしている。

 タイで、セントラルデパートに出店するMUJI(無印良品)は、バンコク9店舗とチェンマイを加えて10店舗を出店している。

 同社はタイへの貢献活動の一環として、去る2月26日に教育支援NGOエデュケーションフォーデベロップメント財団(以下、EDF)を通じて、30万バーツ(約100万円強)を奨学金として寄付し、その贈呈式が現地の学校で行われた。

 さらに、今月15日から31日までの期間、MUJI各店舗に設置されているEDFの募金箱に、100バーツ(約360円)以上の寄付をすると10%の割引クーポンが貰えるキャンペーンを行っている。

 タイでの企業や個人による社会貢献活動は、仏教の教義にも則り盛んに行われている。施し(寄付、寄進)をすることで個人も企業も徳を積み、現世においては尊敬を、来世においては、より良い環境への転生を信じて、古くから伝わっている。

 また、こうした貢献活動が政府が賄いきれていない、社会格差やひずみの緩衝としての役割も果たしている。そして、都市部と地方による格差は、昔に比べれば縮小して来ているものの、金銭的な事情で進学を諦めざるを得ない子供たちがまだまだ多いのも現実だ。

 EDFは、日本の民際センター理事長が、まだ大学在学中にタイで出会った一人の少女と知り合った事がきっかけに、1991年に財団法人として設立された教育支援NGO。少女のニックネームから取った、ダルニー奨学金としてタイでは東北部の学生たちに奨学金を支給しているほか、学校への支援も行っている。

 その資金は日本やタイの個人や企業からの寄付で賄われており、その活動はタイ国内でも高く評価され、2012年にはタイのベストNGOとしても表彰された。

【執筆:そむちゃい吉田】

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