TODAY 2024年4月26日
タイのニュース
【タイ】素人日本人がタイの農家と協力してコシヒカリの無農薬栽培に成功
配信日時:2015年4月25日 11時00分 [ ID:1838]
写真をクリックすると次の写真に切り替わります。
2015年4月25日、タイ北部でコシヒカリを無農薬で生産しようと孤軍奮闘する日本人を紹介する。
2010年ごろからじわじわと始まり、現在タイでは空前の和食ブームとなっている。そんな中、2013年2月ごろに一時期タイ産のジャポニカ米不足が起こり、在タイ日本人の家庭にまで影響が及んでいた。タイ産ジャポニカ米のほとんどがタイ北部で生産されているのだが、当時のインラック首相が取り組んでいた米を担保とした融資政策でジャポニカ米生産農家がタイ米生産に切り替えてしまったためだとされる。
そんな事態になっていた2013年に小宮克久さんが日本からコシヒカリの種籾を持ち込み、タイ北部のチェンマイ県チェンダオ郡で改めて日本の米をタイに根付かせようというプロジェクト「Japanese RICE Project」を始めた。
「タイでもオーガニック製品が人気になっていますが、生産者と消費者の距離が遠く、名ばかりのケースが多いという気がしています。ですので、正直に育成状況を消費者に見せ、本当に安全であるということを生産段階から把握してもらえることを目指しています」
農薬を使わず、化学肥料も一切使わない。現地の農家と直接契約をして、タイの気候に合った手法でコシヒカリを育て始めた。しかし、そんなに簡単な話ではなかった。
まず、委託農家の担当者がタイ米の育て方しか知らない。そして、日本から持ってきた種籾もタイの土地を知らない。自然豊かなチェンダオの野鳥たちも、コシヒカリを狙って食べていってしまう。収穫量が思ったほど増えなかった。
2年目となった昨年は委託農家もコシヒカリの育て方を手探りながらもわかり始め、1年目に収穫できた種籾もまたタイの土地に合ったものに進化した。
3年目の今年はさらにいい場所を探しながらの通算8回目の作付けで、ついに同じ面積で獲れるタイ米と同等の量が収穫できた。3年目にしてやっとコシヒカリの無農薬、無化学肥料での栽培に成功したのだ。
「これまでコシヒカリ特有のイモチ病の発生で無農薬であっても収量が少ないという状態でしたが、今回はタイ米と同じ量が確定しほっとしています。委託農家からまず我々が買い取ってあげるのですが、価格もタイ米の2倍です。彼らもようやく笑顔になって、本当によかったです」
収穫した米はバンコクのオーガニックショップやタイ国内ラオス国内の飲食店に納入される。今後はコシヒカリの生産を続けながら、ソバや大豆も試験栽培を開始する予定だ。
Japanese RICE Project
https://www.facebook.com/koshihikarichiangmai
【執筆:高田胤臣】
|
|
<< 関連記事 >>
タイの新着ニュース
エアアジア、タイ国政府観光庁と共同で 「今こそ、最高の旅へ! THAILAND」キャンペーン第二弾
[ 2024年4月8日 12時00分 ]
【タイ】南部「タオ島」近海でフェリー火災も全員救出
[ 2024年4月5日 10時15分 ]
タイフェスティバル東京代々木公園、5月11日・12日開催! 今年のテーマは「タイエンタメ」
[ 2024年4月4日 21時30分 ]
タイ・エアアジア、沖縄=バンコク(ドンム アン)線の直行便を運航開始
[ 2024年4月4日 12時00分 ]
タイ国際航空、成田発TG641便の運航再開(成田・羽田=バンコク線は、毎日5便運航)
[ 2024年4月2日 5時00分 ]
人気ニュースランキング
[ タイ ]
【タイ】ソンクラン会場で、わいせつ行為をした「韓国人男性カップル」に猛抗議
「タイ日友好記念館」周辺には、約7000人の日本兵が埋葬ー今でも多くの遺骨がこの地に眠る
タイ国際航空、成田発TG641便の運航再開(成田・羽田=バンコク線は、毎日5便運航)
その他の国の最新ニュース
ベトナム [ 2024年1月18日 11時00分 ]
ミャンマー・カンボジア [ 2022年4月3日 19時30分 ]
ラオス [ 2023年8月16日 17時00分 ]
国連・SDGs [ 2024年4月19日 16時15分 ]
マレーシア・シンガポール [ 2024年4月22日 17時45分 ]
インドネシア [ 2024年1月17日 11時00分 ]
インド [ 2023年6月12日 8時00分 ]
ワールド [ 2024年4月24日 10時00分 ]
フィリピン [ 2024年4月25日 19時00分 ]