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【カンボジア】全長2215メートルの「つばさ橋」完成ーJICAカンボジア事務所
配信日時:2015年4月23日 11時01分 [ ID:1825]

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カンボジア政府から勲章を授与される三井住友建設の北田所長。(写真JICA)

 2015年4月20日、JICAカンボジア事務所が発行する「カンボジアだよりNo44」に、4月6日に開通式を行ったメコン架橋「つばさ橋」(ネアックルン橋梁)の紹介記事が掲載された。

 開通式には、カンボジアのフン・セン首相をはじめとする政府閣僚や高官、日本からは西村明宏・国土交通副大臣、JICAの田中明彦理事長らが出席した。また、橋の両岸の住民たち約1万人が招待され、橋の開通を見守った。

 式典では、西村副大臣より、安倍晋三首相からの祝辞が読み上げられた。また、JICA田中理事長は「つばさばしの開通により、南部経済回廊が一本の道路で結ばれ、『アジアはひとつ』に向けて大きく前進する。JICAはこれからも、カンボジアの競争力を高めるためのインフラ整備支援をしていきたい」と述べた。さらに、つばさ橋が、新しい500リエル札に描かれたことに触れ、「橋が平和と成長のシンボルとして非常に重要な役割を果たす」とした。

 一方、フン・セン首相は「長年の私の夢が、今日かなった」と喜びを示し、「この橋によって利益を得るカンボジアの国民を代表して、日本の国民と安倍総理の貢献に心から感謝をする」と語った。

 その後、フン・セン首相、西村副大臣、田中理事長らが、つばさ橋の上でテープカットをし、橋は正式に開通した。在住者などから選ばれた親子三世代が橋を渡り初めし、橋の長寿と両国の友好を祈念した。

 つばさ橋は、式典直後から、通行する車両や見物の人たちでにぎわっている。また、現地紙には「これで急病人が出ても、フェリーで待たされることなく、すぐに病院へ運ぶことができる」「橋は、農産物を運ぶ時間と経費を節約してくれる」といった地元の人たちの喜びの声が紹介されている。


【編集:安麻比呂】

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