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【タイ】東部のリゾート地パタヤなどでひと足遅い水かけ祭り
配信日時:2015年4月19日 10時00分 [ ID:1806]

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通りかかる人や車両に水をかけまくる水かけ祭り。それでもタイ人はかけないでと頼めば見逃してくれる。しかし、欧米人などの観光客はその加減も知らないのか、遠慮も配慮もない。

 2015年4月19日、タイの水かけ祭りソンクラーンは13日から15日にかけて盛大に行われたが、今週末はひと足遅れて、パタヤなどの東部の各都市で行われている。

 タイでの水かけ祭りは、13日から15日にかけて全国的に盛大に行われた。中でもバンコクのシーロム通りを歩行者天国にして行われた水かけ祭りには、身動きができないほど多くの人が集まった。

 これに対して、タイ東部では約1週間ほど遅れて開催される。正式な名称もワンライと呼ばれていおり、バンセーン、シーラチャーなどの各地区で日程をずらしながら行われている。

 これは、古くアンコール王朝の栄える以前に、周辺に暮らしていたモン族に端を発するものだそうだ。バンコクの南に隣接するサムットプラカーン県プラプラデーン地区でも、毎年バンコクより1週間ほど遅い日程で水かけ祭りが行われている。

 パタヤ周辺の地区では、モン族に由来する水牛祭りも毎年10月頃に行われている。かつてモン族は、インドの地からタイへ初めて水牛を持ち込んだと言われている。

 しかし、近年パタヤではタイの他の地区と同じ頃に、すでに水かけが行われている。つまり、タイで一番長い期間水かけが行われているのが、現在のパタヤでもある。

 筆者の経験では2000年以前のパタヤでは、こうしたことは無かった。恐らく年々増える観光客が、なし崩し的に始めたものが今に至っているのだろう。

 このように観光面で成功しているように見えるソンクラーンだが、タイ国内ではタイ人の遠出が減り、経済的な収支は昨年より落ちる見込みだ。表向きの祭り気分が冷める頃、タイ軍政の経済面での力量が問われることになるのかも知れない。

【執筆:YK】

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