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「トムヤムクンヌードル」全国で販売再開へ=日清食品
配信日時:2015年2月11日 11時03分 [ ID:1527]

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トムヤンクンヌードル。

 2015年2月11日、世界3大スープの一つで、タイ王国を代表するトムヤムクンスープをべースにしたカップ麺「トムヤムクンヌードル」(日清食品)の販売が、2月23日から全国で再開されることが分かった。

 昨年4月に全国販売を開始したが、好評で生産が追いつかず、一時販売を中止していた。昨年7月末から一部の地域で販売を再開していた。

 カップヌードルは世界80以上の国と地域で販売されており、日本ではカップヌードル(CUPNOODLE)の商品名で売られているが、海外ではCUPNOODLESと複数形の商品名が付いている。それぞれの地域の人達の味覚にあわせ、末永く愛されるブランドになるようにという日清食品の思いがあるそうだ。

 「トムヤムクンヌードル」はカップヌードル・エスニックシリーズとして販売され、海外ブランド名のCUPNOODLESが使われている。これには単なる名前だけの問題ではなく、タイ現地法人の協力の元で開発された経緯がある。タイでの味覚についてのトレンド情報、レシピの提供、原料仕込み時の技術指導、試作品の味に対する評価・指導・提案など多岐にわたっている。

 トムヤムクンは世界の3大スープの一つに数えられているが、この味を作り出すためには多くの苦労があったそうだ。トムヤムクンの酸味や爽やかな香りを出すには、レモングラスやライムリーフなどのフレッシュな香草類が必要だが日本での入手は困難。それらはタイで加工してから日本に持ち込み、日本で完成商品として生産する。

 タイのハーブを生かした食文化についても造詣の深い、タイ王国第一級ワットポー王立寺院伝統医学校講師の宮原由佳さんは、「タイ料理はとにかく辛いというイメージがあるかもしれませんが、レストランでは、その辛さ加減も客側がシェフに毎回細かく注文できるほどです。タイ人の食へのこだわりは強く、とてもグルメな国民性です。そしてタイ料理は、本当にハーブが盛りだくさん。タイ料理の代表格、トム(煮る)ヤム(あえる)クン(海老)は、抗酸化作用が高いと言われているカー(南姜)やバイマクルー(こぶみかんの葉)。消化促進や殺菌作用が高いと言われているレモングラス。さらには脂肪燃焼や新陳代謝の促進効果といったダイエットにも嬉しい唐辛子などの要素がたくさん詰まっている健康食です。カップ麺では、唐辛子の粉は少しずつ味見をしながら入れ、レモン汁やココナツミルクなどを少量加えると味のバリエーションが楽しめます。このような商品をきっかけに、日本でもより多くの方がタイの食文化に触れ、タイを身近に感じていただけるようになればとても嬉しいです。」と販売の再開に期待を寄せる。



【編集:高橋大地】

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