TODAY 2025年12月6日
国連・SDGsのニュース
【ミャンマー】ティラワSEZ住民移転テーマの作品が受賞 ワッタン映画祭
配信日時:2016年9月16日 9時00分 [ ID:3754]
写真をクリックすると次の写真に切り替わります。
2016年9月11日、ヤンゴンで開かれた「ワッタン映画祭」で、日本とミャンマーが共同で開発を進めるティラワ経済特区(SEZ)の住民移転問題を取り上げた「Move」がドキュメンタリー部門で受賞した。
受賞したMoveは、コンソーモエアウン監督のドキュメンタリー。移転を迫られる住民が、家族の墓を掘り返して移動させる様子を撮影したもので、掘り出した遺体の映像を盛り込むなど衝撃的な作品だ。2015年に撮影されたもので、住民が移転した後の生活には触れられていない。同監督は取材に対し「ミャンマー各地で同様の事態が起こっているので、大型開発であるティラワを取り上げた」と話している。
ティラワSEZは、日本とミャンマーの官民が進める工業団地で「日緬経済協力の象徴」といわれるビッグプロジェクト。ミャンマーには大胆な規制緩和と整備されたインフラによって、外国投資の呼びこみ経済発展の起爆剤とする狙いがある。
住民移転を巡っては、ミャンマー当局が当初、強引な立ち退きを迫ったことなどから問題化。その後、国際協力機構(JICA)が専門家を派遣して和解に務め、移転した住民の生活環境は改善してきている面もある。その一方で、ミャンマーのメディア関係者には、急速に進む大型開発の象徴としてティラワSEZを批判的にとらえる見方も根強いことが、この作品で浮き彫りになった。
ワッタン映画祭は、今年で6回目。目の不自由な伝統楽器奏者のドキュメンタリーや、アニメの手法を使った作品も上映された。日本の映画プログラマーの山下宏洋氏が審査員として参加。また、映像作家のかわなかのぶひろ氏が日本の作品を紹介した。
【執筆:北角裕樹】
|
|
|
|
<< 関連記事 >>
国連・SDGsの新着ニュース
鹿児島発のサラダボウル専門店「VEGE&me」 首都圏2号店が生田駅前に11月22日オープンSDGs
[ 2025年11月21日 12時00分 ]
河野光孝氏の「レンスペ本舗」、SDGs目標8を体現する新潮流・「働きがい」と「資産形成」
[ 2025年11月14日 7時00分 ]
坂口貴徳 氏のCVCが目指す「共創インフラ」と低賃金・長時間労働からの脱却、美容業界の構造改革
[ 2025年11月5日 7時00分 ]
人気ニュースランキング
[ 国連・SDGs ]
海の向こうの子どもに選ばれる奇跡 ―新しい支援のかたち「Chosen[チョーズン]」―
鹿児島発のサラダボウル専門店「VEGE&me」 首都圏2号店が生田駅前に11月22日オープンSDGs
ラピラティス 採用「未経験からプロへ」─フリーターからキャリアをつかむ女性たちの生き方
その他の国の最新ニュース
タイ [ 2025年12月2日 14時00分 ]
ベトナム [ 2025年10月12日 10時30分 ]
ミャンマー・カンボジア [ 2025年11月13日 7時00分 ]
ラオス [ 2025年7月4日 6時00分 ]
マレーシア・シンガポール [ 2025年12月1日 7時00分 ]
インドネシア [ 2024年1月17日 11時00分 ]
インド [ 2025年10月24日 16時30分 ]
ワールド [ 2025年12月5日 9時00分 ]
フィリピン [ 2025年12月2日 9時00分 ]