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【タイ】来タイ観光客目標を3000万人に上方修正
配信日時:2015年9月11日 17時00分 [ ID:2498]

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爆破テロのあったエラワン廟には、きょうも国内外からの参拝客が絶えない。

 2015年9月11日、タイ観光協会はこのほど、本年度の外国人観光客の目標を2880万人から3000万に引き上げると発表した。

 バンコクの爆破テロの影響で現在は一時的に観光客が減っているものの、来たるべきハイシーズンには影響しないとの見通しからだ。

 最近の四半期にタイを訪れた外国人観光客は、約810万人。これは前年同時期に比べて9.2%増加していることになる。内訳は220万人が東南アジア圏から、320万人が東アジア、120万人が欧州その他から訪れている。

 タイ観光協会会長イッティリット・キンレーク氏は「先月のエラワン廟爆破テロでタイを訪れる観光客は一時的に減っています。しかし、それは短い期間で、ハイシーズンへの影響はないと考えています」と語る。

 先月の爆破テロの影響でタイ観光業界全体で、約640億バーツを損失したとの試算がタイ観光協会から政府に報告された。その主な原因は香港や台湾と言った主要な国がタイへの渡航自粛勧告を決めたからだ。

 「香港は近いうちに自粛勧告を解除するでしょう」と同会長が明かす通り、犯人も逮捕され、事件の全容も徐々に判明されつつあることから、他の国も自粛解除に動き出している。

 中国人観光客は、今年約800万人と現在もっとも多く訪れており、近隣の東南アジア諸国からの観光客も戻り始めている。しかし、ロシアからの観光客については、減少傾向が続いてる。

 タイ国政府観光庁などは、近々エラワン廟で香港や台湾のアーティストを招いたテロ被害者追悼コンサートを企画している他、観光客誘致を目的とした大きな企画も検討していると明かしたが、具体的な言明は避けた。

【翻訳/編集:そむちゃい吉田】

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