TODAY 2025年12月8日
フィリピンのニュース
【フィリピン】過酷な路上生活抜け出し、マニラ「路上の若者」がカフェをオープン
配信日時:2016年3月17日 1時24分 [ ID:3232]
写真をクリックすると次の写真に切り替わります。
2016年3月15日、フィリピン・マニラの「路上の子どもたち」によって設立された協同組合「カリエ(1)」は、約4年間の社会起業トレーニング、約6カ月間のプレオープン期間を経て、「KalyeCafé(カリエカフェ)」をグランドオープンした。
フィリピンの「路上の子どもたち」は25万人以上に及ぶ。路上では、子どもたちは物乞いや、靴磨き、廃品回収などにより、1日50~100ペソ(約100~200円)ほどの稼ぎを得ているという。しかしながら、その収入で辛い日々を忘れるための薬物やシンナーに手を染める子も多く、路上の子どもの半数以上が薬物を経験していると言われる。
そのような路上の子どもが抱えている課題を、子どもたちが中心となって解決していくため、フィリピン初の試みである、路上の子どもたちの協同組合「カリエ」が設立された。路上の子どもたちが危険な労働をせず、生計を立てて行けるように社会起業活動を行っている。
認定NPO法人アイキャンは、「カリエ」に所属する若者たちを対象に、カフェのオープンに向けて、パン作りの技術訓練をはじめ、衛生教育やビジネスマナー等の研修を行ってきた。昨年9月にカフェをプレオープンするまでには合計約4年もの歳月を要し、「手を洗う」という習慣を身につけるだけで半年以上、接客の概念を身につけるためにさらに半年以上と、子どもたちにとって様々な挑戦となった。今後も子どもたちは課題を解決しあいながら、自立した運営ができるよう活動を続けていく。
(1) カリエは、現地語(タガログ語)で「路上」の意味。
【カリエカフェ アクセス】
#45 Mahinhin St., Bray. UP Village, Diliman, Quezon City
【認定 NPO 法人 アイキャンとは】
1994 年から危機的状況にある子どもたちの生活改善に取り組んでいるNGO。何かを「あげる」活動ではなく、生活が向上し続ける「システム」を作り上げることを重視している。フィリピンの開発プロジェクトの専門集団として、多くの人々や組織と連携し、子どもたちの夢をかなえる活動をしている。
【執筆:アイキャン 羽根】
|
|
|
|
<< 関連記事 >>
フィリピンの新着ニュース
フィリピン旅ベストシーズン12月~2月! 「フィリピンフェスティバル2025」を振り返って!
[ 2025年12月2日 9時00分 ]
NHKラジオもレポート『フィリピンフェスティバル2025 代々木公園で、11月30日も開催! 』
[ 2025年11月30日 9時00分 ]
セブ・パシフィック航空、関西ーフィリピン・クラーク線 26年に新規開設へ! 週4便を予定
[ 2025年11月28日 20時45分 ]
【夢紀行・セブ】時が止まる島、カオハガン 奇跡の白い砂浜と「日本人ファミリー」が守る楽園
[ 2025年11月28日 10時00分 ]
フィリピンの魅力を「体験」、代々木公園で 11月29日・30日 フィリピンフェスティバル開催!
[ 2025年11月28日 7時00分 ]
セブ空港で「ドライマンゴー」が最強の健康土産として再注目される理由
[ 2025年11月26日 9時00分 ]
あの「暑い屋外移動」が消滅! セブ空港が専用通路で劇的進化。専用審査で混雑知らず、最強リゾートハブへ
[ 2025年11月25日 14時00分 ]
人気ニュースランキング
[ フィリピン ]
【実録・セブ島直撃】復旧後の「光と影」台風25号が炙り出したフィリピンのインフラ課題と災害意識
【実録・セブ島直撃】「大したことない」は致命的! 在住日本人を襲った“史上最悪級”台風25号の恐怖
フィリピン台風25号、死者204人、台風26号接近で9日、10日マニラ中心に欠航
その他の国の最新ニュース
タイ [ 2025年12月2日 14時00分 ]
ベトナム [ 2025年10月12日 10時30分 ]
ミャンマー・カンボジア [ 2025年11月13日 7時00分 ]
ラオス [ 2025年7月4日 6時00分 ]
国連・SDGs [ 2025年11月27日 7時00分 ]
マレーシア・シンガポール [ 2025年12月6日 10時00分 ]
インドネシア [ 2024年1月17日 11時00分 ]
インド [ 2025年10月24日 16時30分 ]
ワールド [ 2025年12月8日 14時00分 ]