TODAY 2025年12月13日
ワールドのニュース
予想外! 北朝鮮のミサイル発射は? 対中国? 対韓国? 対国際社会?
配信日時:2017年5月15日 18時32分 [ ID:4342]
写真をクリックすると次の写真に切り替わります。
2017年5月15日、北朝鮮は6回目の核実験こそ踏み止まっているものの、ミサイル発射をこのタイミングで強行した理由は何か。中国北京では「一帯一路」に関する中国にとって重要な国際会議が開催されており、当の北朝鮮も参加しているのだ。フランスメディアは発射理由を「祝砲」と報じたが、それはジョークにもならない。会議開催に合わせて国際社会へのアピール的な意味合いもありそうだ。
もう1つは、5月9日に韓国大統領に選ばれた文在寅(ムン・ジェイン)大統領への、何かしらのメッセージも考えられる。文大統領は北朝鮮との対決一辺倒ではなく、対話路線をとると主張しており、北朝鮮にとっては都合がいいはずだ。しかし、選ばれた早々にミサイル発射では逆効果になるのではないかと思うのだが、歴史を少しさかのぼれば、同じように北朝鮮に融和的な政策をとった金大中(キム・デジュン)時代にも、北朝鮮はミサイルを発射している。
故金大中氏が大統領に就任したのは、1998年2月25日で、その半年後の8月31日にテポドン1号を発射しているのだ。当時日本は小渕政権だった。
金大中大統領が太陽政策と呼ばれる、北朝鮮に対して融和的な政策を実施し、故金正日総書記と平壌で会談したのは2000年6月のことだ。同年、金大中氏は現時点でも韓国人唯一となるノーベル平和賞を受賞している。
ちなみに、1998年8月のテポドン1号以降は、金大中時代でのミサイル発射はない。しかし、同じく親北政権と言われた盧武鉉(ノ・ムヒョン)時代の2006年7月にも、ミサイルを発射している。そう考えると北朝鮮のミサイル発射は、韓国が親北融和的な政権だからとか、非融和的な政権だからはあまり関係なさそうで、親北政権を巧みに利用して「南北交渉を、北が優位に進めたいから早く動け」程度の意味合いしかないという、大方の研究者の見解は現実的だと言えそうだ。
【執筆:中野 鷹】
|
|
|
|
<< 関連記事 >>
ワールドの新着ニュース
NX台湾、植樹・資源回収で環境保全に貢献 「CSRグリーンアクションデー」に社員と家族100名が参加
[ 2025年12月11日 14時45分 ]
【中国不動産】「路上でマンション叩き売り」の衝撃 狼狽売りが招く“日本化”の悪夢
[ 2025年12月11日 10時30分 ]
手間なし韓国米! 新潟式「二合パック」で実現した一人暮らしの革命とギフト戦略
[ 2025年12月11日 10時00分 ]
韓国の国技テコンドーがカナダで日本の忍者に! 起源論争に火をつけた「まさかの誤報」の真相
[ 2025年12月11日 9時00分 ]
年明け奈良で日韓会談、李大統領と高市首相結束へ。米中とも通じる韓国「全方位外交」のしたたかさ
[ 2025年12月11日 8時00分 ]
住環境を変えず「ノンストレス婚」 ソウル高級マンション内の限定相談所が人気
[ 2025年12月11日 7時30分 ]
130億円消滅! 逮捕された尹前大統領の呪縛を断つためクリスマスに青瓦台へ出戻る韓国の大迷走劇
[ 2025年12月10日 7時00分 ]
NXオーストラリア・創立40周年記念式典をシドニーで開催、将来ビジョンを共有
[ 2025年12月9日 15時30分 ]
人気ニュースランキング
[ ワールド ]
緊迫する日中関係の行方、台湾有事を巡る応酬と中国孤立の可能性
プライオリティパス 成田空港の、肉料理 やきすき やんま・ぼてぢゅう屋台、利用ルール改訂
中国と中華圏で新型コロナ感染が再拡大、ピークは5月下旬・免疫低下とウイルス変異が鍵
その他の国の最新ニュース
タイ [ 2025年12月12日 10時00分 ]
ベトナム [ 2025年10月12日 10時30分 ]
ミャンマー・カンボジア [ 2025年11月13日 7時00分 ]
ラオス [ 2025年12月11日 12時15分 ]
国連・SDGs [ 2025年11月27日 7時00分 ]
マレーシア・シンガポール [ 2025年12月8日 14時30分 ]
インドネシア [ 2024年1月17日 11時00分 ]
インド [ 2025年10月24日 16時30分 ]
フィリピン [ 2025年12月8日 12時15分 ]