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心優しき韓国の獣医、治療費の代わりにお米を受け取る「お互い様」の精神が繋ぐペットと家族の絆
配信日時:2026年3月6日 7時00分 [ ID:10936]

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 医者は儲かる。これは私たちの頭の中に刷り込まれた間違いなのかもしれない。
現代では、大病院に正規雇用されている医師はすでにサラリーマン化。自由診療の「直美」美容外科は、儲かるためにはPR代もかなり必要になる。
それは人対象の医者であり、獣医さんはまた違う。

 多くの家庭がペットを家族の一員にすることで、獣医の需要は高くなった(昭和の時代は、馬や牛に種付けする獣医が診ていたが、猫や犬はほぼ助けることはなかった)。基本、動物病院に人間のような健康保険は効かない(保険会社の商品でペット保険はあるが、生まれてすぐとか加入条件がかなり厳しい)。オール自費だ。
例えば、老衰状態になった犬を2週間入院させたとしよう。自由診療だから、14万円少々かかった。大型犬が1か月点滴に通ったら、100万円が消えた話もある~獣医師の裁量であって、こんなにかからない動物病院も探せばあります。

 韓国の動物病院の玄関前に米が置いてあったり、誰もいない受付に新品のリュックサックが置かれていたり。
家族としてのペットの命を助けてはもらったものの、治療費である現金がない。きっと連れて帰っても払えない。
それでは、今後また診てもらえなくなる。感謝はしている。その気持ちを伝えるために、米やリュックサックを代わりに置くのだ。
院長も慣れているのか、「あのお米で餅をついて職員一同で食べましたよ」と笑う。

 繰り返すが、医者が儲かるというのはどこの時代からだ? 朝ドラ「あんぱん」でも大根や菜っ葉でとりあえず気持ちをもらっていたではないか。韓国の獣医には、そんなお互い様、助け合いの心がある。

 ペットセラピーというように、高齢者施設でセラピー犬を飼っている場合も珍しくない。
このお米をありがたくいただく動物病院でもセラピー犬ではなく、大勢の動物たちの存在で認知症の高齢者の心を癒す取り組みもしている。

 動物も人間も地球の生き物。この動物病院、獣医さんは、儲けではなく、医療と心で生き物を診る韓国人だ。



【編集:fa】

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